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今日も生き恥さらします。 明日も生き恥さらします。 真の武士 ―オタク― になるために・・・。
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お店を出たとたん、「がっしゃん!!ががががっ!!!!」とものすごい音。

交通事故。

目の前で、バイクと乗用車が接触事故。

あわわわわ

110番・・・・・じゃねえ、人が倒れてる!119番!
けっこう、地味に焦るもので、どっちにかけるか迷っているうちに、隣の主婦がテキパキと「ハイ、△通りの◇店前です、事故です、倒れてます」と、電話をかけていた。
バイクのパーツがありえない具合にちらばり、ヘルメットをかぶった男の人が倒れていた。
微動だにしない。
気を失ってる・・・んだよね!?
し・・・しんだりしてないよね!?
近くに行ってみると、瞬きはしていた。よ・・・よかった。

近くに若い男の人が、声をかけたりいろいろと手を焼いていた。(どうもこの人がひいたらしい)
野次馬たちは、気がつくといなくなっていた。
立ち去りそびれて、さっき買ったばかりのケーキの箱をぶら下げながら、おろおろする私。
道の端とはいえ、道路に倒れているこのけが人が、また後ろから来た車にひかれたらエライことだ、と、ケーキ片手に、道の真ん中に立ちはだかり、けが人を車からかばってみた(他に何をどうしていいのか分からなかった)。

案の定、というか、けが人に気づかなかった車が、明らかに不快気にクラクションを鳴らしてきたが、いや、もう、邪魔なのは分かってるけど、わかってるから邪魔してんのよ、と、後ろのけが人をチラチラ見ながら、両手を広げてとおせんぼ。超ジャマだ、いま考えると。
他の人が、「大丈夫ですか?」とけが人に声をかけたりしていた。
やがて私の不器用なお手伝いを見かねたか、知らない人が、代わって車を促してけが人を避けるよう指示してくれたので、お役御免となった私はその場をあとにした。

気がきなかないと、ああいうとき、邪魔にしかならないもんなんだな・・・反省しつつ、駅へ急ぐ。
そもそも買ったケーキは、今日、お義母さまにお呼ばれしているお土産なんだ!
中に入っている保冷剤がとけないうちに急がねば!

思わぬタイムロスに焦り気味で道を急いでいたら、「アー。スミマセン」と、かたことの日本語で呼び止められた。ん?さっきの交通事故の現場から一緒に歩いてきた人だ。あの事故のことで何か聞きたいことでもあるのか?振り向くと、手に何か伝票っぽいものを持っている。女性。日本人ではない風貌なので、ん?道に迷ったか?地図かなにかか?と手元の紙を覗きこむと、宅配便の不在票。

「日本語ワカラナイ・・・コレ、ナニですカ」

見ると、カタカナが羅列している人宛て(その女性の名前っぽい)に、差出人:無人島からの料金代引き(けっこう高額)の荷物。無人島て。みるからに怪しい。一瞬、ドキサバが頭をよぎるのはヲタクの悲しきさが。
「・・・差出人、無人島って書いてあります。無人島って、人が住んでいない島、という意味です。なにか、こころあたりはありますか?」なるべくゆっくりと話しかけると、外国の女の人は、困ったように首を振った。
差出人にこころあたりもなく、高額の買い物をした記憶もなく、家族もいないのにこんな荷物が届く理由がわからない、とたどたどしい日本語で語る女性。いまこのひとさらっと凄いことゆったな・・・そうか・・・家族いないのか・・・。どうしていいの、わからない・・・と、眉根をひそめてこちらを見ている。

ほんの1分前、交通事故を前に、なんの役にも立てなかった自分がはがゆかった。

ので、おせっかいと思いつつも、伝票の裏にかかれた宅配便のドライバーさんに、自分の携帯で電話をかけた。
受け取りを拒否すると、差出人にそのまま荷物が返るという。
「荷物、心当たりがないのなら、差出人にそのまま返していいですか?」女性に確認すると、一も二もなくコクコクとうなづかれた。
「・・・差出人にも、荷物の心当たりもないので、受け取り拒否させてください。差し出し人にそのまま返してください」と、ドライバーに説明し、電話を切った。
「もし、これからも心当たりのない荷物が来たら、断っても大丈夫です」と女性に言うと、何度も何度もお辞儀をされ、「ヨカッタ、あなたに会えてヨカッタ」とお礼を言われました。

そんな素敵な言葉を言ってもらえることなんて、人生で、そうそうないよ。
こちらこそ、ありがとう。

お互いにペコペコと頭を下げながら別れた。

でも、なにも分かっていない外国の人をねらって、ああやって代引きで高額のものを送りつけたりすれば、確かにもうかるだろう。日本語に不自由な人はわけもわからなく支払って、返金するすべも分からず、おろおろとお金をだまし取られるだろう。
日本で一生懸命生活している外国の人を、そうやって困らせているのが、もし同じ日本人だったら、すごく悲しい気がする。


そんないろいろな紆余曲折を経て、電車に乗れば10分でつくお義母さまのもとへたどり着いた時には、もっと長距離を異動したような、精神的にダメージでかかったです。へろへろ。
しかし駅に迎えに来てくれたお子様たちが、はにかみながらも歓迎してくれたのが嬉しくて、心がじんわりする。

そしてお義母さまと一緒に、持参したテニミュDVDで跡部のシャワーシーンを堪能する。

楽しかった・・・!
なんかもうすっごい楽しかった・・・!

心のもやもやとか、全部綺麗に押し流された!!

ひとりぼっちでいても、いいことないですね。
人とかかわってこそ、人生だなぁと、生意気にも思うわけで。(北の国から風)

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