以下、ネタバレ注意!
足往はともかくムドガラは・・・
攻略を終えた友人が「BLだよ!!まじBLだよ!!ムサイおっさん同士のBLだよ!」と、萎えるどころか気力を根こそぎうばう発言をしていたので、足踏み状態。・・・やりたくねえ・・・。全然こころが動かされない・・・。
なので、ついアシュと結婚する直前で「上書き禁止データ」(永久保存する気だ!)を作成したり、布津彦ルートでバルス!!(エンディングスチル)を堪能したり、もういちど那岐をやってみたり、寄り道をしています。
BLで思い出した・・・。
風早ルートで、白龍が「私は黒きモノとひとつになる・・・」と言ったのに対し、おっBLくるか!と軽く盛り上がったことを友人に告げたところ、さざ波のようにドン引きされました。
ここが、ふつうのオタクと腐女子の違いです。
中つ国のものどもよ!これが常世(腐女子)の死に様よ!(故ムドガラ氏)
そしてプレイしてみて再発見ですが、うーん、那岐はあくまで「王族ではあるけれど兄弟ではない」かもしれません。いくつかある王族の血筋のひとつ、と狭井君が説明していた。
親戚すじ、よくて従兄くらいのポジションかもしれない。
それならば何故、王位を継げたのかというと、「死反玉」を持っていたから、と。
いやいや、こちらは王の証の八葉の宝玉をもってますけどー?と思ったら、いきなり衛兵のオッサンらに羽交い絞めで奪われました。えっこっちを持ってた方が王位に近いってんなら、王はオレだろ!なんだこの矛盾!
しかも、王位を継ぐ前の那岐は「様」付けで呼ばれていたのに、宝玉を奪われたとたん、神子は「殿」付け(同等格)で呼ばれました。なんで衛兵ごときにそんな差別受けなきゃならんのだ!離せ!!
宝玉>死反玉>王族の血
この力関係で言ったら、神子の方があきらかに優勢なのに、ものすごい矛盾劇。
・・・と思っていたら、すべては狭井君の策略だった!!
そうか・・・・敵は身内にいたのか・・・・
返す返すあのババア・・・許せん!!
敵は本能寺にあり!!!
思わず心の中の桔梗の紋が、翻ってしまいました。
最初に那岐ルートだと物語自体がわからなくなる可能性が高いけれど、他のキャラのあとに攻略する分には、いいと思います。
素材の味を殺しすぎ(形がなくなるまでドロドロに煮込んで味付けがいっさいない、イギリスの家庭料理に似ている)な面はいなめませんが、私がそもそもしょっぱなに那岐にくらいついたのは、断然好みだったからにすぎません。「優しさの答えは君だ」は、乙女ゲー史上の名言だと思うし、「心の欠片」も、もうちょっと練ればさらに感動できたはずだ。那岐自身は、好きだ。
ただちょっと素材の味を殺(略)
そして岩長姫ルートで、姫が「岩長姫は、母様とどこか似ている・・・」とやたらちらつかせてきました。
岩長姫も、再三にわたり「ニノ姫は私の若い頃にそっくりだ」と繰り返しました。
この二人・・・親戚関係??
岩長姫が、先代の王を「木の花が散るようにはかない命だった」と称するシーン、そこは普通に「花の散るように」でいいのになぜわざわざ木の花と限定する・・・・あ!!!
木花咲耶姫命か・・・!
たしか、木花咲耶姫の姉の名前は岩長姫!!
ということは、岩長姫は、神子の伯母・・・・下手すると那岐の母ちゃん!?
しかし計算してみると、神子は岩長姫が48の時に生まれている。
どれだけ歳の離れた姉妹だというのだろう・・・・。
謎が謎を呼びつつ、コーエーがいつ追加ディスクを発売するか、心の中のカウントダウンが始まっています。
よおしバッチ来い!!
存分にその手のひらの上で踊らされてやる!!(偉そう)
お客様の中に、私と全く同じパターンにおちいった方がいらっしゃって「そうそうそうそう!!!!!!!」とパソコンの前で心の中の謎ボタンを連打、ゲージ満タンになってしまいました。
ひとつだけ言わせてください。
一番最初に那岐ルートは絶対やめた方がいい。
これだけは本当に、オススメしない!!
以下、一切配慮せずにネタバレを叫びますので、ご覧の際にはご注意をお願いします。
今回、プレイ順は本当に大失敗でした。
那岐→孤高のエンド→遠夜→布津彦→忍人→アシュ→サザキ→風早(BAD)→柊→風早
何がどうダメだったのか説明しますと・・・
1)那岐
何がどうダメって、全てが中途半端。
戦争は!?中つ国は!?常世の国は!?一切の終点がみえずにいきなりエンディング突入。
正直、世界観も理解しないうちにこのルートはきつかった・・・。
わけがわからない。
しかも、この那岐ルート、甘さの欠片が一片もない。那岐をツンデレとするならば、比率は9:1。
唯一のデレがエンディングだけですよ・・・何このおいてけぼり感。
那岐の設定は、本当に美味しい、美味しすぎるのに、イマイチ消化しきれていなかった。
後にアシュのシナリオを経て強烈に思ったんですが、ここは那岐と神子が結婚すれば万事うまくいったんじゃ!?
で、唯一ひっかかるとしたら・・・那岐と神子が、年齢的・髪の色からして双子の可能性もある。
先代の王の子であるニノ姫を差し置いて王位を継げるってことは、兄妹説が濃厚になる。
いままで障害のうちにも入らないことでウダウダしていた遙かいわく「禁じられた恋」(例:帝派か院派か、等)にくらべれば、やっと障害とも言える設定・・・なのにそこには一切触れていない。ルビーパーティーのチキン!!
黄泉路の場面が、最初で最後の盛り上がりでした・・・。
というよりも、このルートにて、神子が死んだときの風早のクールさ、一生忘れない。
このあと、え、ごめん、これ(遙か4)は結局どういう話なの?と、通常のルート(孤高の書)でエンディングを見ましたが、王になれたはいいものの、試合に勝って勝負で負けた感がぬぐえなかった。
ますます困惑した中、すがってしまったのが次のルート。
2)遠夜
最高の設定です。
正直、那岐ルートでがっかりしたため、ちらついていた「遠夜と神子の因縁」で、これできっと、間違いはない、このルートを見れば、絶対にガッカリ感は味わわないだろう、だって最高の素材がそろったんだもん・・・!とすすめてみたら・・・
ルビーパーティーは、素材の味の殺し方を知っていたとしか思えない。
これはもったいない、心底もったいない、なんで!?こんなに最高の条件そろっててどうして盛り上がらないんだ遠夜ルート!
あんな最高の設定をもってきて、盛り上がらないわけがないんだ、そんなの絶対におかしい!!
しかし盛り上がらず、終了。唯一じんとしたのは、最後に神々が助けてくれたところのみ。
ちなみに遠夜のバッドエンド、いまだかつてこんなひどい女を見たことがない。
神子が最低でした。
・・・・ここまで攻略し、「・・・・・・認めたくないけれど・・・・これって駄作・・・・・?」と自分の中で波紋が巻き起こった。
那岐で絶望し、希望を託した遠夜ルートですら望みをつなぐ理由にならなかった・・・。
この後に布津彦ルートをみたがゆえに、布津彦の魅力当社比1.5倍になり、まよわず布津彦が本命になった私を、誰が責められると言うのだろう・・・
しかし、後に柊ルートを見た際に、那岐や遠夜でガタガタ言ってた自分は甘かったな、と反省しました。
ひどいにも程があった。
なんというかこう・・・序章で夕焼けの教室に、白のスーツで乱入したがゆえに、夕照りでほんのり肌色にそまった風早をみて「全裸の男が入ってきた!!;」(←一瞬そう見えた)とおびえていたあの日の自分を、今振り返ると「大したことないよ、その後引きの画面で現れた奴のネクタイの趣味の悪さに比べたら」と、さとしてやりたい気持ちになったのと一緒。
どんな衝撃を受けてもガタガタいわないのが、正しいネオロマンサーである。
なぜならすぐにそれを上回ったものをもってくるのが、コーエークオリティだから。
これらの後に忍人を見たものですから、もう、なんというかこう・・・・やるせなさ全開。
駄作だとすっかり油断しきったところに衝撃の結末。
かすんでいく、譲の感動。
こんなドラマティックなものを持ってこられちゃ、完全にあのメガネのでる幕はない。
さらに続いてアシュを見てしまった気持ちとしては「なぜこんな順番でプレイしてしまったんだ・・・!」と全力でうなだれた。その後のサザキがまた良くて!!どうして真っ先にこっちを見なかったんだ、と思いつつ、でも先にこれを見ていたら最初の2つのシナリオのナニでアレぶりが目立って逆にダメージでかかったかもとも思う。
アシュのかっこよさに口をあけてポカーンとし、「うわー・・・・かっこいー・・・・」としか言えなかった私ですが、「アシュ一人いれば(遙か3の)将臣も九郎もいらなかったね」と周囲に感想を述べたところ、全員に「ひどいよ!!」と突っ込まれました。
いやいや、どんなに私が極悪だろうと、狭井君に比べたら・・・・
まじであのババア、生かしちゃおけんと何度も思った。
敵は皇でも黒龍でもなくて狭井君に思えて仕方がない。
常にやつが獅子身中の虫だった。
彼女に対して唯一心の刀を鞘に納めたのは、アシュとの結婚を勧めてきたときのみだ。
そして、「姫のよき好配には・・・」と挙げた豪族の中に葛城があったのはヨッシャ、と思ったが、大伴も挙げたところを見ると、やはりこの人とは相容れない。
もし道臣と結婚しろといわれたら「チェンジ!」と叫びたくなる。
そこはぜひ忍人でお願いしたい。
「世の中なめない方がいいですよ」
と言われ、思わずリアルに腹が立ち、
「お前がなーーー!!!」
と叫んでしまった。
まじで時々イラッときやがる、コルダのその他大勢。
私のリアルなコルダプレイは、いつも月森に散々気を持たせて恋愛段階はあげるくせに、火原やら土浦やらといちゃこいて最後に王崎に走る、という、かつてこれほど過酷な拷問があろうかという状況になる。月森は静かに着々と留学の準備を進めていることであろう。ごめん。本当にごめん。いつもごめん。でも月森との恋愛距離感が一番心地よい気がする。
それ以外はどいつもこいつも熱すぎるかべとついてるか恋愛の範疇にならないかでちょうどいいのがない。
ぶっちゃけ王崎とか(あのメールのやりとりや、国際電話で「ヴァイオリン演奏して」というおねだりやら)冷静に考えると軽くキモイ。
でも最後には行く。
女は無数の矛盾を抱えて生きる生き物なり。
6月19日発売の遙か4にそなえて、微調整はいっています。
まずもうしばらくゲーム買うのストップ。
手持ちのゲームを大事にプレイします。
ということで、DSでときメモGS2をやってたんですが・・・
なんか・・・・
氷上君を見ていると、泣きたくなるね・・・。
なんだろう、あのピュアな精神にふれると、己の汚らわしさが際立って正直やりづらいですよ委員長!
誕生日に家まで来てくれて「生まれてきてくれてありがとう」とか、お前はランディか、風の守護聖か、だったらサクリアもってこい!!と錯乱しそうでした。
ランディが言うと笑えるけど、氷上君が言うと笑えない。
(これでも春雨さんはランディ本命らしいです。歪んでるよ愛情表現)
しかも本人、あんなにカッチカチな性格なのに、家族がきっとあたたかいんだろうなぁ、と思わせる会話。
氷上くんいわく「僕は普通の家よりもスキンシップが多いほうだけど・・・」。
そ、そうなんだ!
スキンシップ機能で氷上君にタッチなんぞしようもんなら、もう気分は変態、純情な青少年をたぶらかしているただの痴女、すみません、もう自分で自分に耐えられません、自首します、と泣きながら警察署のドアを叩こうとして門番みたいなオッサン(なぜか警察署には棒を持った人が待ち構えているんですが、なんか効果あるの?)に押しとどめられる、そんな光景がありありと目裏に浮かんだので、だまってDSの電源を切りました・・・。
クリス以外の男にタッチしまくりましたが(クリスも仲間に入れてやれ!)、氷上君が一番やりづらかったです。
これさー・・・
タッチ機能でちーたんをさわりまくり、とかだったら、多分私は精神の均衡はかれなくなってましたよ。
危険危険。
それを見越して、GS1ではあんなスペシャルタッチイベントがなかったのね。
恐れ入ったよコナミ!あんたたちは一人のオタクを救った!(多分!)
ふつうにへこんだので、プレステでガンオケ白の章を再開。
バレンタインに、彼女(彼氏?)が家にやってきて、なぜかそのまま校舎裏に引っ張って行かれ、チョコをもらいました。
でも、翌日、二人っきりになったのを見計らって「恋人同士の会話」をしたところ、「ケッ」と怒りをあらわにされました。
なんだ、痴話げんかか!?;
しかも戦闘にはいると「お前の命令を聞いてたら命が幾つあっても足りない!!」と戦線離脱されたときは本当に困った。
なっちょっ・・・ねえ、あのさ、これ浸透作戦でさ!!俺らがあっちの陣地に行かないと戦闘おわんないのよ!ね、あっち行こう!?
だだをこねる恋人をなだめすかしても言うこと聞いてくれない。
思わず恋人の後ろを追いかけていこうとしたら、他の部下もぞろぞろ追従してくるので「すまん、俺らちょっと痴話げんか中だから、お前らはちゃんと任務遂行しておいて!」と命令を与えると、「了解!いい指揮とってるじゃないの☆」とか部下がいちいち言ってくれるんですが(どんな嫌味かと)ああーもおおおおお!!!!いいからこっち来いよ!彼女!っていうか彼氏?ああもうどっちでもいいわ!(混乱)
結局、せっかく人類有利だったのに恋人を説得するうちにワラワラ敵に囲まれて昏倒しちゃって入院している間に2回くらい戦闘負けてたらしくて苦労が水の泡。
フラグ立てを間違えたのか、結局恋人のエンディングは見られませんでした。
ゲーム終盤、部下の一人の希望(ノゾミ)ちゃんが「新しい歌を作るの」と言っていた。
手伝おうか?と申し出て、詩をあつめるイベントが発生。
集めた詩を、いっしょに歌った。
これが「ガンパレードオーケストラ」らしい。
「ガンパレードマーチ」よりは優しい言葉だった。
思えばマーチはすごかった。
「どこかの誰かの笑顔のために、ことごとく戦って死ね!!全軍抜刀!」とか上官に命令されていたあのころ。
ここが5121部隊だったら、あの恋人は瞬殺されてましたよ・・・
司令か教官あたりに。
よかったねー青森の人たちが優しくて・・・。
次は、皆に「ちょっとイッちゃってる」とバカにされている、鈴木さんという可愛い女の子を主人公でプレイしてみます。らせん7回目。
まだやってんのか!と言う感じですが。
というかこれはクリア難しい・・。
いや、クリアはできます、サクサクと。ただ、何回かクリアしただけじゃもったいない。
やった回数だけドラマが展開する。無限に。
前にもご紹介したかもしれませんが、あらためて。
私がこの世で一番好きなゲーム「ガンパレード・マーチ」の続編。
「マーチ」は夏の熊本が舞台。
「オーケストラ・白」は冬の青森が舞台。
ある日突然この世界にあらわれた謎の敵『幻獣』と、人類の攻防を、少年少女の視点でえがく。
といっても、地球防衛軍!みたいな明るい感じではなく、れっきとした学徒出陣。
ふだんは学校に通い、教室でクラスメイトと恋の話をしたりと自由だが、いざ幻獣があらわれると、文字通り兵士として戦場に行く。
白の章では、プレイヤーは青森の第108警護師団に配属された小隊長として、クラスメイト(部下)と恋や友情を育みつつ、戦場で活躍したり、しなかったり、全ては自分の自由。
プレイヤー以外のキャラは、かなり高性能のAIシステム「ドラマ・ジェネレーター」が搭載されているので、それこそ無限の反応を返してくる。それによって物語の展開はもちろん、『世界の謎』に近づくことができる。これがまた、面白い。
2回目以降のプレイは、自分で好きなキャラを選択し、プレイすることができる。
現在6周目のプレイで、主人公は小島君という美少年を選びました。
そうしたらですね、先日クラスの男子に「お前、まだよその女とゴチャゴチャしてんのか。いい加減俺と付き合えよ」と言われてしまいました。どんなデンジャラスな告白だよ、と思っていたら・・・そこで、例の台詞を言われたわけです。
「女がなんで男と結婚するかわかったぞ」と。
もうそこまで言われたら選択の余地はありません。
現在、小島くんは、その少年と付き合っています。(実話)
100%俺の趣味でな!
俺らの絆は上官・部下という関係も、親友という段階もとびこえ、戦場では恋人である小島のために、例の少年は「絶対に生き延びてやる!小島のために!!」と叫びながら敵の前に躍り出たりするので、じーんとします。死・・・死ぬなよ!
でもこれ、やっぱり戦闘ゲームだから。
恋人だろうが好きな奴だろうが嫌いだろうが、死ぬときは死ぬ。
このシビアさがたまらない。
何回もやっているこのゲームですが、いくつか忘れられない会話、忘れられないシーンがあります。
中でも、どうしても忘れられない「恋愛」があったので、ちょっとご紹介します。
クラスに一人、「天性の食客」といわれる、どこか読めない少年がいます。
岩崎仲俊。
いつも、ひょうひょうとしている彼。
そしてなぜか莫大な借金を抱えているという、まさに、よくわからん少年。
同じ部隊に、彼の幼馴染の少女(葉月)がいるのですが、彼女がこの岩崎を好きなのは一目瞭然。
私が女の子のキャラを主人公にしてプレイし、何かの拍子で岩崎を仲良くなったからサア大変。
葉月がもう、闘志むき出しでね。
ものすごい風当たりが強いんですよ。
おいおい、俺は仮にも貴様の上官だぞ、なんだその態度は!
いよいよ本格的に岩崎と仲良くなってきたときに。
葉月がいうのです。
「俊くん(岩崎)はすごくいい子だから・・・ちゃんと面倒みてあげてね・・・ご飯はすぐ食べなくなるし、枕は11センチ以上ないと眠れないの・・・俊くんのこと大切にしてあげて・・・・」
そういってホロホロと泣き始めました。
面倒くせーーーー!!
なんだかものすごく面倒くせーーー!
さすがに寝覚めが悪く、彼女を泣かせてまであんな男と仲良くなってもなあ・・・いまは戦時中だし、お互いわざわざ辛い道を選ぶのはやめようよ、と、ちょっとかわいそうになった。
それで、岩崎とは友達以上恋人未満、という少女漫画の王道みたいな関係をたもっていたある日。
岩崎がふと、二人きりになったときにこんなことを言い出しました。
「雨の日は、やさしいきもちになるねぇ・・・」
はいはいそうですか。
「僕ぁね、人を幸せにしてあげられないんですよ。僕ぁなにせ、借金がすごいから。人を好きになったら、その人が可愛そうだ。だから近づき過ぎないようにしてるんですよ」
ふーん。
「だけど、雨の日は、好きな人の事を思い浮かべる。心の帰る所は、ふるさとは、心の中にあるんです」
あーそうかもね。
一方的にそう語った彼は、そのまま教室を出て行こうとしました。
が。
出入り口でふと立ち止まって、主人公の少女に向かってこういい残しました。
「君を遠くから想ってる・・・・・雨の日は特に」
なにいいいいいいい!?
思わずゲーム中のキャラになった心境で、光速で振り返りたくなった。
お前いま、ものすごい遠巻きに、ものすごい告白をしたよな!?
これがまたえらくツボで。
ツボど真ん中ストレートで。
悪いけれど、葉月には悪いけれど、岩崎と付き合っちゃいましたよ!こっちから告白して!
付き合い始めのころ、家に泊まりにこないのと尋ねたら、「僕ぁ命を狙われてるからね。でも全てが終わったら、真っ先に行かせてもらうよ。うん、それがいい」と笑い、ついにある日、彼が泊まりに来た。
「今日は僕が泊まりに来たよ」と笑う奴に、選択肢で『失礼な。ウチに泊まりに来るのはお前くらいだ』と応じる。
「そうなんだ?皆、ここの素晴らしさを知らないんだ」と岩崎はにっこり。
寝付かれないその夜、ため息をついたヒロインに、彼は1つの物語を子守唄代わりに聞かせてくれた。
それは、自分をダメだと思い込んでいる、とある男の片想いの恋の話。
「彼はいつも心にその人を想っていた。雨の日も、その人を想えば心が休まった。故郷って、人の心にあるものなんだね。彼の帰る場所は、そこだった」。
それって岩崎のこと?と聞くと、彼は笑って答えてはくれなかった。
そして次の日、彼は姿を消した・・・・。
やがて春が訪れ、戦争が終わった。
画面は切り替わり、とある学兵の手記が映し出される。
“その日、僕は自分が勝手に自分の家だと決めている家に帰りました”
そして台所にたたずんでいたヒロインの耳に、家のチャイムが鳴った・・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
すみません、正直ちょっと泣きました。
あれから色々なキャラでプレイして、色々な恋人ができましたが。
岩崎ほど心に響いた恋愛はなかったですわ・・・。
今回の恋人の少年は、どのようなドラマを見せてくれるのだろう。
学校の帰り道、「お前は死ぬなよ。お前には死んで欲しくない。お前の作った明日が見てみたい」とほろ苦く笑ってくれた。
戦闘シーンは苦手で、いつも惨敗してるダメ隊長の私ですが、彼のためにも死ねないな、と思いました。
というか、私たちが負けたら、人類はそこでおしまいだから!
ここで私らが敵を食い止めないと、どこかの誰かが死ぬことになる。
どこかの誰かの未来のために。
今日も青森第108警護師団は戦います。