ということで、いまやっているのは「ガンパレード・オーケストラ~白の章」です。
まだやってんのか!と言う感じですが。
というかこれはクリア難しい・・。
いや、クリアはできます、サクサクと。ただ、何回かクリアしただけじゃもったいない。
やった回数だけドラマが展開する。無限に。
前にもご紹介したかもしれませんが、あらためて。
私がこの世で一番好きなゲーム「ガンパレード・マーチ」の続編。
「マーチ」は夏の熊本が舞台。
「オーケストラ・白」は冬の青森が舞台。
ある日突然この世界にあらわれた謎の敵『幻獣』と、人類の攻防を、少年少女の視点でえがく。
といっても、地球防衛軍!みたいな明るい感じではなく、れっきとした学徒出陣。
ふだんは学校に通い、教室でクラスメイトと恋の話をしたりと自由だが、いざ幻獣があらわれると、文字通り兵士として戦場に行く。
白の章では、プレイヤーは青森の第108警護師団に配属された小隊長として、クラスメイト(部下)と恋や友情を育みつつ、戦場で活躍したり、しなかったり、全ては自分の自由。
プレイヤー以外のキャラは、かなり高性能のAIシステム「ドラマ・ジェネレーター」が搭載されているので、それこそ無限の反応を返してくる。それによって物語の展開はもちろん、『世界の謎』に近づくことができる。これがまた、面白い。
2回目以降のプレイは、自分で好きなキャラを選択し、プレイすることができる。
現在6周目のプレイで、主人公は小島君という美少年を選びました。
そうしたらですね、先日クラスの男子に「お前、まだよその女とゴチャゴチャしてんのか。いい加減俺と付き合えよ」と言われてしまいました。どんなデンジャラスな告白だよ、と思っていたら・・・そこで、例の台詞を言われたわけです。
「女がなんで男と結婚するかわかったぞ」と。
もうそこまで言われたら選択の余地はありません。
現在、小島くんは、その少年と付き合っています。(実話)
100%俺の趣味でな!
俺らの絆は上官・部下という関係も、親友という段階もとびこえ、戦場では恋人である小島のために、例の少年は「絶対に生き延びてやる!小島のために!!」と叫びながら敵の前に躍り出たりするので、じーんとします。死・・・死ぬなよ!
でもこれ、やっぱり戦闘ゲームだから。
恋人だろうが好きな奴だろうが嫌いだろうが、死ぬときは死ぬ。
このシビアさがたまらない。
何回もやっているこのゲームですが、いくつか忘れられない会話、忘れられないシーンがあります。
中でも、どうしても忘れられない「恋愛」があったので、ちょっとご紹介します。
クラスに一人、「天性の食客」といわれる、どこか読めない少年がいます。
岩崎仲俊。
いつも、ひょうひょうとしている彼。
そしてなぜか莫大な借金を抱えているという、まさに、よくわからん少年。
同じ部隊に、彼の幼馴染の少女(葉月)がいるのですが、彼女がこの岩崎を好きなのは一目瞭然。
私が女の子のキャラを主人公にしてプレイし、何かの拍子で岩崎を仲良くなったからサア大変。
葉月がもう、闘志むき出しでね。
ものすごい風当たりが強いんですよ。
おいおい、俺は仮にも貴様の上官だぞ、なんだその態度は!
いよいよ本格的に岩崎と仲良くなってきたときに。
葉月がいうのです。
「俊くん(岩崎)はすごくいい子だから・・・ちゃんと面倒みてあげてね・・・ご飯はすぐ食べなくなるし、枕は11センチ以上ないと眠れないの・・・俊くんのこと大切にしてあげて・・・・」
そういってホロホロと泣き始めました。
面倒くせーーーー!!
なんだかものすごく面倒くせーーー!
さすがに寝覚めが悪く、彼女を泣かせてまであんな男と仲良くなってもなあ・・・いまは戦時中だし、お互いわざわざ辛い道を選ぶのはやめようよ、と、ちょっとかわいそうになった。
それで、岩崎とは友達以上恋人未満、という少女漫画の王道みたいな関係をたもっていたある日。
岩崎がふと、二人きりになったときにこんなことを言い出しました。
「雨の日は、やさしいきもちになるねぇ・・・」
はいはいそうですか。
「僕ぁね、人を幸せにしてあげられないんですよ。僕ぁなにせ、借金がすごいから。人を好きになったら、その人が可愛そうだ。だから近づき過ぎないようにしてるんですよ」
ふーん。
「だけど、雨の日は、好きな人の事を思い浮かべる。心の帰る所は、ふるさとは、心の中にあるんです」
あーそうかもね。
一方的にそう語った彼は、そのまま教室を出て行こうとしました。
が。
出入り口でふと立ち止まって、主人公の少女に向かってこういい残しました。
「君を遠くから想ってる・・・・・雨の日は特に」
なにいいいいいいい!?
思わずゲーム中のキャラになった心境で、光速で振り返りたくなった。
お前いま、ものすごい遠巻きに、ものすごい告白をしたよな!?
これがまたえらくツボで。
ツボど真ん中ストレートで。
悪いけれど、葉月には悪いけれど、岩崎と付き合っちゃいましたよ!こっちから告白して!
付き合い始めのころ、家に泊まりにこないのと尋ねたら、「僕ぁ命を狙われてるからね。でも全てが終わったら、真っ先に行かせてもらうよ。うん、それがいい」と笑い、ついにある日、彼が泊まりに来た。
「今日は僕が泊まりに来たよ」と笑う奴に、選択肢で『失礼な。ウチに泊まりに来るのはお前くらいだ』と応じる。
「そうなんだ?皆、ここの素晴らしさを知らないんだ」と岩崎はにっこり。
寝付かれないその夜、ため息をついたヒロインに、彼は1つの物語を子守唄代わりに聞かせてくれた。
それは、自分をダメだと思い込んでいる、とある男の片想いの恋の話。
「彼はいつも心にその人を想っていた。雨の日も、その人を想えば心が休まった。故郷って、人の心にあるものなんだね。彼の帰る場所は、そこだった」。
それって岩崎のこと?と聞くと、彼は笑って答えてはくれなかった。
そして次の日、彼は姿を消した・・・・。
やがて春が訪れ、戦争が終わった。
画面は切り替わり、とある学兵の手記が映し出される。
“その日、僕は自分が勝手に自分の家だと決めている家に帰りました”
そして台所にたたずんでいたヒロインの耳に、家のチャイムが鳴った・・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
すみません、正直ちょっと泣きました。
あれから色々なキャラでプレイして、色々な恋人ができましたが。
岩崎ほど心に響いた恋愛はなかったですわ・・・。
今回の恋人の少年は、どのようなドラマを見せてくれるのだろう。
学校の帰り道、「お前は死ぬなよ。お前には死んで欲しくない。お前の作った明日が見てみたい」とほろ苦く笑ってくれた。
戦闘シーンは苦手で、いつも惨敗してるダメ隊長の私ですが、彼のためにも死ねないな、と思いました。
というか、私たちが負けたら、人類はそこでおしまいだから!
ここで私らが敵を食い止めないと、どこかの誰かが死ぬことになる。
どこかの誰かの未来のために。
今日も青森第108警護師団は戦います。
まだやってんのか!と言う感じですが。
というかこれはクリア難しい・・。
いや、クリアはできます、サクサクと。ただ、何回かクリアしただけじゃもったいない。
やった回数だけドラマが展開する。無限に。
前にもご紹介したかもしれませんが、あらためて。
私がこの世で一番好きなゲーム「ガンパレード・マーチ」の続編。
「マーチ」は夏の熊本が舞台。
「オーケストラ・白」は冬の青森が舞台。
ある日突然この世界にあらわれた謎の敵『幻獣』と、人類の攻防を、少年少女の視点でえがく。
といっても、地球防衛軍!みたいな明るい感じではなく、れっきとした学徒出陣。
ふだんは学校に通い、教室でクラスメイトと恋の話をしたりと自由だが、いざ幻獣があらわれると、文字通り兵士として戦場に行く。
白の章では、プレイヤーは青森の第108警護師団に配属された小隊長として、クラスメイト(部下)と恋や友情を育みつつ、戦場で活躍したり、しなかったり、全ては自分の自由。
プレイヤー以外のキャラは、かなり高性能のAIシステム「ドラマ・ジェネレーター」が搭載されているので、それこそ無限の反応を返してくる。それによって物語の展開はもちろん、『世界の謎』に近づくことができる。これがまた、面白い。
2回目以降のプレイは、自分で好きなキャラを選択し、プレイすることができる。
現在6周目のプレイで、主人公は小島君という美少年を選びました。
そうしたらですね、先日クラスの男子に「お前、まだよその女とゴチャゴチャしてんのか。いい加減俺と付き合えよ」と言われてしまいました。どんなデンジャラスな告白だよ、と思っていたら・・・そこで、例の台詞を言われたわけです。
「女がなんで男と結婚するかわかったぞ」と。
もうそこまで言われたら選択の余地はありません。
現在、小島くんは、その少年と付き合っています。(実話)
100%俺の趣味でな!
俺らの絆は上官・部下という関係も、親友という段階もとびこえ、戦場では恋人である小島のために、例の少年は「絶対に生き延びてやる!小島のために!!」と叫びながら敵の前に躍り出たりするので、じーんとします。死・・・死ぬなよ!
でもこれ、やっぱり戦闘ゲームだから。
恋人だろうが好きな奴だろうが嫌いだろうが、死ぬときは死ぬ。
このシビアさがたまらない。
何回もやっているこのゲームですが、いくつか忘れられない会話、忘れられないシーンがあります。
中でも、どうしても忘れられない「恋愛」があったので、ちょっとご紹介します。
クラスに一人、「天性の食客」といわれる、どこか読めない少年がいます。
岩崎仲俊。
いつも、ひょうひょうとしている彼。
そしてなぜか莫大な借金を抱えているという、まさに、よくわからん少年。
同じ部隊に、彼の幼馴染の少女(葉月)がいるのですが、彼女がこの岩崎を好きなのは一目瞭然。
私が女の子のキャラを主人公にしてプレイし、何かの拍子で岩崎を仲良くなったからサア大変。
葉月がもう、闘志むき出しでね。
ものすごい風当たりが強いんですよ。
おいおい、俺は仮にも貴様の上官だぞ、なんだその態度は!
いよいよ本格的に岩崎と仲良くなってきたときに。
葉月がいうのです。
「俊くん(岩崎)はすごくいい子だから・・・ちゃんと面倒みてあげてね・・・ご飯はすぐ食べなくなるし、枕は11センチ以上ないと眠れないの・・・俊くんのこと大切にしてあげて・・・・」
そういってホロホロと泣き始めました。
面倒くせーーーー!!
なんだかものすごく面倒くせーーー!
さすがに寝覚めが悪く、彼女を泣かせてまであんな男と仲良くなってもなあ・・・いまは戦時中だし、お互いわざわざ辛い道を選ぶのはやめようよ、と、ちょっとかわいそうになった。
それで、岩崎とは友達以上恋人未満、という少女漫画の王道みたいな関係をたもっていたある日。
岩崎がふと、二人きりになったときにこんなことを言い出しました。
「雨の日は、やさしいきもちになるねぇ・・・」
はいはいそうですか。
「僕ぁね、人を幸せにしてあげられないんですよ。僕ぁなにせ、借金がすごいから。人を好きになったら、その人が可愛そうだ。だから近づき過ぎないようにしてるんですよ」
ふーん。
「だけど、雨の日は、好きな人の事を思い浮かべる。心の帰る所は、ふるさとは、心の中にあるんです」
あーそうかもね。
一方的にそう語った彼は、そのまま教室を出て行こうとしました。
が。
出入り口でふと立ち止まって、主人公の少女に向かってこういい残しました。
「君を遠くから想ってる・・・・・雨の日は特に」
なにいいいいいいい!?
思わずゲーム中のキャラになった心境で、光速で振り返りたくなった。
お前いま、ものすごい遠巻きに、ものすごい告白をしたよな!?
これがまたえらくツボで。
ツボど真ん中ストレートで。
悪いけれど、葉月には悪いけれど、岩崎と付き合っちゃいましたよ!こっちから告白して!
付き合い始めのころ、家に泊まりにこないのと尋ねたら、「僕ぁ命を狙われてるからね。でも全てが終わったら、真っ先に行かせてもらうよ。うん、それがいい」と笑い、ついにある日、彼が泊まりに来た。
「今日は僕が泊まりに来たよ」と笑う奴に、選択肢で『失礼な。ウチに泊まりに来るのはお前くらいだ』と応じる。
「そうなんだ?皆、ここの素晴らしさを知らないんだ」と岩崎はにっこり。
寝付かれないその夜、ため息をついたヒロインに、彼は1つの物語を子守唄代わりに聞かせてくれた。
それは、自分をダメだと思い込んでいる、とある男の片想いの恋の話。
「彼はいつも心にその人を想っていた。雨の日も、その人を想えば心が休まった。故郷って、人の心にあるものなんだね。彼の帰る場所は、そこだった」。
それって岩崎のこと?と聞くと、彼は笑って答えてはくれなかった。
そして次の日、彼は姿を消した・・・・。
やがて春が訪れ、戦争が終わった。
画面は切り替わり、とある学兵の手記が映し出される。
“その日、僕は自分が勝手に自分の家だと決めている家に帰りました”
そして台所にたたずんでいたヒロインの耳に、家のチャイムが鳴った・・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
すみません、正直ちょっと泣きました。
あれから色々なキャラでプレイして、色々な恋人ができましたが。
岩崎ほど心に響いた恋愛はなかったですわ・・・。
今回の恋人の少年は、どのようなドラマを見せてくれるのだろう。
学校の帰り道、「お前は死ぬなよ。お前には死んで欲しくない。お前の作った明日が見てみたい」とほろ苦く笑ってくれた。
戦闘シーンは苦手で、いつも惨敗してるダメ隊長の私ですが、彼のためにも死ねないな、と思いました。
というか、私たちが負けたら、人類はそこでおしまいだから!
ここで私らが敵を食い止めないと、どこかの誰かが死ぬことになる。
どこかの誰かの未来のために。
今日も青森第108警護師団は戦います。
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