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今日も生き恥さらします。 明日も生き恥さらします。 真の武士 ―オタク― になるために・・・。
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昨日は父の誕生日だったのですが・・・
職業柄よく使うだろうということで、赤インクの万年筆を贈りましたら・・・

高っ

万年筆なんて自分で買ったことないから知らなかったのですが、ちょっといいなと思ったら10万円、お手ごろなのないですかと店員に尋ねれば8万円。よくさがせば5万7千円也。いやいや冗談きついぜジョニー(誰)そんなモンブランとかじゃなくてもいいです書きやすければ・・・といえば、ではペン先が18金で滑らかな書き心地のこちらを・・・・ってオイ!!18金なんざいらねえ!もう18禁やおいでも持って来い!!といささか混乱気味でした。
ちなみに父はもう定年なんですが諸事情から、あと5年くらい続投。体を壊さなきゃいいんですけどねえ・・・すんません、娘がふがいないから父が老骨に鞭をうつハメに。まあそんなお父様のためですもの、ええ、ちょっと数ヶ月いろいろなものをガマンすればこのくらい、ええ。はい。あんまり喜んでなかったっぽいけど。<万年筆

ちなみに今年度の母の誕生日には、両手で抱えきれないほどのカサブランカの花束を贈りました。
彼女がこの世で最も好きな花です。家に帰ってワサワサ言わせながら渡したところ、「あんたっ!もうお嫁に行かなくていいよ!!毎年こんなのくれるならもうどこにも行かないでいいよっ!」と大変感激していましたが一言多い。しかしその興奮がさめた後、「本当にお嫁に行かなくていいからね。・・・・30歳まではとちゃっかり年齢制限を付け足しやがりました。本当に一言多い。親でなければ口を縫い付けてやりたい。ふつうの糸とかじゃなくて刺繍用のぶっとい糸でな!!クロスステッチでな!!

ところが、対して彼らは私の誕生日を祝うことがほとんどありません。本気で、今までの人生で3回くらい。いや、3回は多いな。2回くらい。だから「お誕生日ケーキにローソクつけて、ふうって消すアレ」に本気で憧れていました。やったことねーーー。そう言ったら、大学生のときに友達がその夢かなえてくれました。それが最初。そのくらいお祝いムード・ゼロ。親におめでとうとか言ってもらったことがない。たまたまうちの両親とも、そういう風習のない育ち方をしたらしいんですがね。

しかし、今日ふと気付いたのですが。

じつは春雨の本名は、誕生日にちなんでつけられたものです。
・・・これが、ダイキライな名前でねえ・・・。
なんというか、まんまなんですよ。もうちょっとひねろよ!と当時の両親をどつきたい。ふつー子供に名前をつけるとき、もうちょっと考えるだろうよ。親から一字とる、こう育つようにとか、幸せになるようにとか、願いや祈りを込める、縁起のいい字画を選ぶ、可愛いと思った名前をつける、当時流行った何かにちなんで記念につける・・・等など。それを、「この日に生まれたからこの名前」って、あんたそれ私じゃなくて他の全く別の誰かが生まれてもその名前つけんだろ、というか。うまく説明できませんが、その適当やっつけ仕事ムードに子供ながらカチンと来ていたわけです。大人になってもムッとしていたわけです。とにかく自分の名前がダイキライだったんですけどね・・・

でも・・・

親におめでとうって言ってもらったことがほとんどないと、薄情なヤツラだ、と多少憤慨もしていましたけど・・・
私はもうすでに、自分の名前に「お誕生日おめでとう」ってつけてもらってたんですね?
私の誕生日を祝ってくれたからこそ、この名前なんだね?
じゃあ私は名前を呼ばれるたびに「生まれてきておめでとう!」って、言ってもらってるのと同じだったんですね。
親兄弟に関わらず、友達にも、近所の人にも先生にも。皆に。
うわあ。
・・・父ちゃん母ちゃん、ありがとう。
本気でさっき2時間くらい前にやっと気付きました。遅っ。



で、今日は。

大好きなおばあちゃんの誕生日カードを買いに行きました。
もうすぐおばあちゃんの誕生日なんですよ。
私が決して忘れることのない誕生日のひとつ。

で、売り場で豪勢なカードでも探すかい!!と見ていたら・・・見つけちゃったんです。
私が社会人1年生のときに、おばあちゃんに贈ったのと全く同じデザインのカード。
まだ、売ってたんだ、これ。
それは、水彩絵の具のような優しい色で書かれたカード。
メッセージはこう。

『元気でいてね。 一緒にいてね。 長生きしてね。 ほんとにほんとにお願いね。』

読んだ瞬間、涙がぶわあああああ、ですよ。いきなり。
周囲の人たちドン引きですよ。私も私に引いたけど、ちょっこれっ、な、とまんねえ、まっ、ちょっ、えええええ(錯乱)情緒不安定にもほどがある!!
あわててレジで会計をすませましたが、涙がボロボロとまらない私をいぶかしがる店員さん。
大丈夫ですか?(頭が)
と尋ねられ、コンタクトにごみが・・・とか大嘘こきました。生まれてこの方ずっと裸眼ですがそれが何か。

そう、これ、これを贈ったのよ。このカード。
今年も、これを贈ろう。
元気でいてね、って。一緒にいてね、って。・・・長生きしてね、って。

これをおばあちゃんの仏前に飾ってくれるよう、おじいちゃんに一筆そえて送ろう。うん。



昨年のおばあちゃんの誕生日は、少し遅れてお花の鉢植えを贈りました。ちょっと早めのお歳暮も兼ねちゃった。横着でごめん。でも祖母は喜んでくれた。
めずらしくお電話をかけてきてくれて「いいにおいがするよ。ありがとう」と言ってくれました。その鉢を大事に大事にし、大事にしすぎて花が枯れてしまったとき、うそじゃなくて本当におばあちゃん泣いちゃったのよ、とこの前叔母が教えてくれた。
あのお電話が、私がおばあちゃんと話した、最後の、会話でした。

私も、あと10回・・・・20回・・・いや、そこまではいけなくても、でもせめてあと1回くらいは。確実に。絶対に。おばあちゃんに「お誕生日おめでとう」って言えると、何の気なしに思っていました。あと1回くらいは絶対に言えるもんだと、疑いもしなかった。あと1回くらいは。本当にあと1回くらいは。言えるもんだと思い込んでた。
今にして思うと、そんな自信、どっから来てたんでしょう。

皆さんも、大事な人に、どうかいつでも言えるなんて思わないで、ちょっとでもいい、感謝とか好意とか、伝えてくださいね。
何回言ったって足りないけれど、1回でも多く言っておいて。
じゃないと、私みたいに後悔して、ある日とつぜんお店の真ん中で泣き出すハメになります(大恥)
こんな思いはできるだけ味わってほしくない。誰にも。マジでそう思う。

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 私も。
情緒不安定なんです、今。

出勤途中に読んで泣きそうになりました。

や、やばかった・・・。

お父様、お祖母様、お誕生日おめでとうございます☆

ちなみにうちの甥っ子は、夏に生まれたから夏郎です。
こゆき 2007/09/06(Thu)08:55:24 編集
 いっしょだ。
えへへ・・・私と一緒ですね。
情緒不安定なビリー仲間・・・完璧です、ヴィクトリーです。泣かないでーー!!

名前に季節感があるのも素敵ですよね!!
管理人。 2007/09/07(Fri)08:22:56 編集
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