伝説のAさん(元同僚)が、結婚することになりました。
本当は2年も前にまとまった話だったけれど、身内の不幸が立て続いて、喪が明けるのを待っているうちにまた別の喪に・・・そして来年結婚。
幸せになってほしい、本当に幸せになってほしい。
遠慮がちに「お式に呼んだら、来てくれる?」と尋ねられたので、ぶち切れました。
「あんたねえ」
うすうす気づいていたけれど、私がどんだけお前のこと大好きか、わかってないだろ!!
猛烈に腹が立って、マジ切れしながらとつとつと「あんたが想像してるのの、軽く5億倍はあんたのこと好きなんだからね!!普段言ってないけど!!」言ってるうちに涙が出てきた。
会社が辛くて、本当に苦しくて、行くのが本気で嫌で嫌で、どうしようもなく嫌で、雨が降ってたけど傘もさせずにうつむいて歩いていた時、何でもないことのように、後ろから傘に入れてくれた。
本当になんてこともなかったんだろうけど、私は、一生、あの傘の色忘れないんだからな。
新しい職場で、周囲とうまくいかなくて、もどかしくてどうしていいかわかんない時に、「もういいよ、私はあんたのこと分かってるから。だからもう、いいんだよ」と、笑い飛ばしてくれた。
たぶん、この世のどの友達よりもケンカした。
そして誰よりもいっぱい仲直りした。
私は、基本的に、人と喧嘩なんかしない。
私がケンカするときは、絶交を意味する。
我慢できるなら極っっ限まで我慢する、それでも我慢できなかったら、それは絶交を覚悟する。
だから、「ケンカして、仲直りして・・・」なんて、親兄弟以外と、滅多にしない。
それなのに、彼女とは本当によくケンカした。
そして毎回、絶対、仲直りした。
他県へ嫁ぐ彼女。
また、いつか、きっと、どこかで会える。
生きていれば、いつか絶対会える。
でも。
「お前なんかに会いに行かないからな!!」
べっしょべしょに泣きながら悪態をついた。
もう一生会えなくたって。
2度と、会えなくたって。
この先、お互い、新しい友達がたくさんできて、お互いのことなんて名前くらいしか覚えてなくたって。
あの時ケンカして仲直りしたのも、傘をさしてくれたのも、一緒に朝までカラオケに行ったのも、大声でわんわん泣いた私の手をひいて泣きやむまでタバコ吸いながら待っててくれたのも、家を出たいと相談した時、うそでも、ウチで一緒に暮らしてみるか?って言ってくれたのも。
世界中の誰でもない、あいつ以外の誰でもない。
どうぞ、精いっぱい幸せになってほしい。
世界が彼女にいっぱい優しくしてくれますように。
知らない誰かが、彼女をたくさん好きになってくれますように。
私の見てないところで、彼女が毎日、力いっぱい生きていてくれますように。