昨今の猟奇殺人はゲームによる悪影響だ、というまことしやかな話が流布しております。
昔は、猟奇殺人はすべてアニメのせいにされてきましたが・・・
あの頃、ゲームといえばマリオ、一部テトリス、良くてDQ、こじゃれてFF、という時世でした。
それが今はこんなことに。
転嫁されているだけで、まったく進化してない。
なんつうか、世の中の自称常識人にとって、「オタク」っていうのはようは「良くわからない」種族なわけですよ。良くわからないやつら、得体の知れないちょっと気持ち悪いやつら、そんなあいつらがついにやらかした、と。そう言っておけば誰も傷つかないとお思いでいらっしゃるのでしょう。
しかし、ちょっとマテや、と。
先日も少女が斧で狂気に身をゆだねた件について、色々なゲームが遠因とされてきましたが、有力候補の中に「ひぐらしの○く頃に」があげられていました。
「ひぐらし」に、斧による残虐シーンは一瞬たりとも出てないんですけど・・・。
コメンテーターがまことしやかに言ったところで、真のオタクはだまされない。
たとえば、どこかで自分の咽をかきむしって死んでしまった人が出た、というニュースが流れたら、警察よりも誰よりも早く「L5発症だ!!」と過剰反応して騒ぐのがオタクなわけで。
現実とアニメ等を真の意味で混同しているのは「大きくなったらプリキュアになるの!」と言っている、うちの職場の吉田さんところの長女だけだよ。
あと、森に行けばポケモンをゲットできると信じているうちの隣の家のコウちゃん(3歳)とか。
もしくは、本気をだせばカメハメ波が出せるようになるんじゃないかと思って、廊下で一生懸命練習をしていた、当時小学生の私が好きだったタカシくんくらいだよ。
だって私がどんだけどっぷりネオロマンサーでも、この世のどこかに守護聖がいるとは信じていないし、いつか妖精にヴァイオリンを授けられてもいいような心構えもしてないし、アクラム探して古井戸に通ったりしていないわけで。
それは私が軽度のオタクだから?
真のオタクになれば、そこのところ混同するくらいどっぷりつかって、現実との境目がわからなくなる?
いやいや、
わたしなんてこの3連休、くるったようにゲームやったせいで
現在、手の生爪が1枚かるく剥がれていますけれども、
これでも私が真のオタクじゃないとでも??
いろんな意味で痛い。
しばらくゲームはDSだけにする(←反省の色なし)
どんだけ酷使したんだ俺の指。
オタク以外がオタクについて何らかの発言をしているのを見ると、「ハン、知ったかぶってんじゃないよ」と鼻をほじってやりたい気分です。
「私、オタクじゃないから」と常識人ぶろうとする人をみると「それって敗北宣言?」と聞きたくなる。
世の中をナナメに見ながら、今日も生き恥をさらしている昨今の私なのであります。