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今日も生き恥さらします。 明日も生き恥さらします。 真の武士 ―オタク― になるために・・・。
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※ネタバレあり。
※実質プレイ記ですが、話の流れ(歴史区分)が一部前後している部分もあります。



今日も竜殺しにてノーブル伯な冒険者・ハルサメに振り回されているレルラ=ロントンです。
彼女いわく「面倒くさい」宮廷恋愛模様だけれど、色々と変化があったようです。
っていうかついに死人が出たというから笑えない
ティアナ王女に焦がれて焦がれてどうしようもなくなったタルテュバは、ついに闇に落ちてしまった。
シャリという謎の少年に利用され、モンスターと化したタルテュバを、案の定、ためらいゼロで瞬殺したハルサメ。ブラボー。
だけどタルテュバ今際の際の台詞が「あばよ」だったのには、ぼくら一同あまりの衝撃に言葉が出なかった
この失恋騒動のあと、ハルサメが「ほらぁ!手近なところで済ませようとするからこういうことになるんだよ!職場結婚だけは絶対にやめておけって、私の死んだ母ちゃんが言ってたよ!」って説教してまわっていた。
ハルサメのお母さん、ちゃんとミイスの村にご生存中だというのに、彼女は時々つまらない嘘をつく。

そんなある日、お城から帰ってきたハルサメは顔面蒼白でぼくにこう言った。
「やばい・・・アトレイア王女が壊れた
壊れたってなにさ?人はモノじゃないんだから、いくら失恋したからって壊れやしないよ大丈夫!と、ぼくは人生の先輩として自信満々にアドバイスしたものだけれど・・・。
「だって、何度話しかけても『フフ・・・』しか言わなくなった
それは壊れたね。確実に。
アトレイア王女は、先代の王様の遺児。王位継承権は、従妹のティアナ王女に次いで二番目だ。
先代の王妃が無理心中にまきこんだせいで視力を失っているのを、シャリにそそのかされる形でハルサメがその目に光を取り戻してあげた。取り戻したとたんに、目の前で好きな男がよりによってティアナ王女に駆け寄ってモンスター(※タルテュバ)から守っている姿だったもんだから、彼女にしてみれば「ちくしょーーー!目なんか見えるんじゃなかったーーー!!」ということらしい。ハルサメ、責任重大。

もう、旅に出たい・・・とハルサメがいうので、僕らは喜んで賛同した。
この街で変なことに巻き込まれるのはやめようよ!
やっぱり冒険者は冒険してこそだね!ということで、旅に出たとたん彼女をかばって伝説の勇者ネメアが時空のひずみに吹き飛ばされた
もうハルサメは何もしないでじっとしてたほうが良いよ。
どうすんのハルサメ・・・とぼくらが呆然と問うと、ちょっと引きつった笑いを浮かべてハルサメは親指をつきたてた
「大丈夫大丈夫!っつーか彼ってば、ディンガルの皇帝になっちゃっていきなり戦争始めてたし、これで戦争なくなるよ世界平和だよ!
それにはぼくもナッジも仰天して「だめだよ!助けに行こうよ!」と抗議したけどものの見事にスルーされました。そろそろハルサメについていけない。

ハルサメの楽観主義にはなれたつもりだけれど、それゆえに彼女も手痛い目にあうことがあった。
宿屋でくつろいでいたら、いきなり部屋に変な男たちが乱入。
「ハルサメどの!!エステル様がさらわれました!」
またかよ、とたしかにぼく達も思った。
前回はエステルを助けられず、そんなぼくらに失望した彼女がぼくらのパーティーを抜けたのはついこの間のことだった。
途中は省くけれど、なんとか今度はエステルを見つけることができたんだ空飛ぶ空中都市で。え?はしょりすぎ?そのとき、助けに現れたハルサメを見た瞬間のエステルは忘れられない。ぼくらを見限って出て行ったはずの彼女だけれど、ハルサメを見つけたとたんに「ハルサメ!ハルサメ!!ハルサメ!!!」と夢中で駆け寄ってきた。
ハルサメは何も言わずに彼女にうなずいてあげてた。
でも空飛ぶ空中都市は、制御システムが壊れたため(※ハルサメが暴れたせい地上に落下しかかっているときだった。脱出も間に合わない。
するとエステルが「ぼくが制御するから、皆は逃げて」と軽く言った。その場にはぼく達のほかに、とらえられていた火や水の巫女たちがいたのだけれど、彼女らもだまってエステルに託していた。
やがて空中都市は砂漠に落下。無事に逃げおおせたぼく達が、ある日、猫屋敷のネモという猫(の姿をした魔人)に世間話がてらエステルの事を聞いたら「・・・・死んだよ」。
ええええええ!?
微塵も覚悟していなかったせいか、ハルサメの驚きようは半端なかった。
考えてみたら、たしかにあの状況で都市とともに砂漠に墜落したエステルが助かるはずもなかった。
何も知らずにぼく達は、彼女にお別れの言葉さえ言えなかった。
罰があたったんだ、とハルサメはその場にうずくまって、ぼくらを困らせた。
立ち直るのにちょっと時間がかかったよ。

そういえば、アンギルタンを戦場で討ち取ったゼネテスも、こんな風に背中で泣いてたっけ。
小さいころにアンギルタンのとっつぁんに肩車をしてもらったことがあるんだぜ・・・とゼネテスが酒を傾けていた姿が、ハルサメとかぶる。

無鉄砲で、後先考えずにつっぱしるハルサメ。
つっぱしった挙句にドラゴンを倒し、風の巫女エアさまを倒し、たハルサメ。
あるとき、ネメアが謎の魔人と戦っているときに不吉な予言をされ、「嘘だと思うならエアに聞いてみろ!あの巫女は千里眼でなんでも知っているからな!」という会話がなされたときに、ギクッ!と身をこわばらせ、全力で目をそらしていたハルサメ。「やべー・・・・エアはもういないです私が倒しましたとか言えねー」とぶつぶつ言っていたハルサメ。

それでも、こんな風に、大切な人同士が争ったり散っていくのを、望んでいたわけじゃないのに、運命は変な風に彼女を運び始めた。



そして壊れたから放置していたアトレイア姫がとんでもないことになっていくその瞬間まで、ぼく達は世界中の人々と出会いや別れを繰り返していた・・・。


さて、次は誰の歌を歌おうか?

吟遊詩人の奏でるハープにのせて、この世界の終末と、それを救ったオッチョコチョイの勇者ハルサメの詩、次がいよいよラストです。

では、次回、レルラ=ロントンの奏でるジルオール・インフィニット最終章


電波の詩 でお会いしましょう!
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