同志がこちらに来てくださったので、ディズニーランドに行きました。
再会は実に3ヶ月ぶり。
人生で2度目の逢瀬です。
カリブの海賊では「パイレーツ・オブ・カリビアン」仕様になっており、その緻密さと精巧さよりも、「ジャックが!!ジャックが股開きすぎだよ!!やっぱ『受』だよあいつ!!」と、喜んでいるのか憤慨しているのか、非常に判断しかねる同志の反応が素敵すぎて惚れました。
私の中で何かのフラグが立ちました。
そして、私が“ランド”で一番好きなアトラクション「イッツ・ア・スモールワールド(byそごう)」に乗りましたが・・・
私、このアトラクションに乗ると、終わる頃には何故か泣いています。(衝撃の告白)
・・・自分の中に謎スイッチがあるのですが(例:友人の歌う「関白宣言」(byさだまさし)を聞いて毎回号泣する、等)このアトラクションは確実にそのスイッチを押してきやがります。
そしてご多分にもれず、今回も出てくるときに涙ボロボロでした。
ええわかってます、皆さんの心を代弁します、キモイよね。自分でもわかってる。
涙を拭く私に「・・・春雨ちゃん(仮)って、感受性が豊かなんだね」とフォローしてくださる同志。
違う、違うんです、これは洗脳されたんです!と言い張る私。
乗ったことのない方に説明申し上げますと(実際さほど人気のないアトラクションなので、同志も今回が初体験でいらっしゃったそうです。ぶっちゃけ『魅惑のチキルーム』とタメはれるくらい地味なアトラクションです)、客は船に乗り、「イッツ・ア・スモールワールド(小さな世界)」を大合唱する、世界中の民族衣装をまとった人形達の間をとおり抜ける、というだけの、特に山場も見せ場もない平坦なアトラクションです。
でも、世界中、さまざまな文化のさまざまな人たちが、言葉や文化の概念をとびこえ、ただ「小さな世界」であるというこの地球、地球は小さくて、ただひとつで、世界中のどこにだって笑いや涙があって、人と人が微笑めばそこには言葉なんか要らない優しいものがあって・・・とにかく単純で純粋なたったひとつのことが(以下略)ということに改めて気付き、ひそやかに感銘を覚えるのです、と同志に説明すると、「たしかにそのテーマを突き詰めれば泣く(ほど感動する)よ?でも、ふつう、あんな短い時間でそこまでたどり着かないよ」と冷静に分析していただきました。
多分私は、ひたすら単純(洗脳されやすい)、かつ、妄想力が尋常じゃない、ということなんだと思います。
ええわかってます、皆さんの心を代弁します、キモイよね。自分でもわかってる。
その後も二人で「真田にこの時計にあいそう」とか「チョタと宍戸がここにデートに来ていたら…」などという、オタクとして実にまっとうな会話をして楽しい一日を終了しました。
ちなみに真田にあのミニーマウス仕様の真っ赤に白い水玉模様の帽子をかぶせたい、ということで満場が一致しました。
激しく似合わないこと必至。
余談ですが、家のオタマが古びて取っ手が火で溶けかけてて気になっており、ネズミ仕様のフライ返しとセットでお土産に購入、古いものを捨てようとしたところ、母に「・・・そのフライ返し、私が新婚のころから使ってたやつなんだよ・・・」と言われました。35年物。名残惜しそうにフライ返しをなでる母に、ご、ごめん・・・と思わず謝ってしまいました。でも捨てました。(鬼)
明けて次の日、同志とひたすらオタクトークを堪能し、「BLより、JUNEなんだよJUNE!!男同士の恋愛が読みたいんじゃなくて、やおいが読みたいんだよ!!」と熱弁、昨今のBLは、別にこれ男同士でなくてもいいじゃないか、男女で普通にラブコメやってりゃ成立すんだろ、というものが大多数で嘆かわしい、違うんだよ、性とかじゃなくてその人じゃないと、どうしてもだめだという魂の枯渇に由来する必然性の説得力がほしいんだ!やおいが目的のカップリングじゃなくて!あくまでやおいは目的への手段であって順番が違う!と、賞味2時間くらい語り、メイド萌え文化のあり方に一石を投じ、最後に「オタクとは」という己の人生を全てかけた熱いテーマで盛り上がりました。
やばい、楽しすぎた。
最後は、ずっと前に約束していた、本当にたわいない約束を、果たしてくれました。
いつかその人が上京したら、一緒に観ようね、と約束した夜景。
女同士で観たら、きっとしょっぱい気持ち炸裂だよ!荒行気分で挑もうぜ!と意気込んで行ったのですが・・・しょっぱくなどちっともなくて、ただ、あの時の小さな約束をちゃんと果たしにここまで来てくれたその人の誠実さと奇跡のような優しさに癒されて、結局楽しくて幸せな気持ちになってしまいました。
「東京を踏み潰してやる!(病)』
普段まったく外で遊ばないのでスマートな案内もできず、色々と申し訳なかったです。
反省ばかりの2日間でした。
とりあえず本日の一番のヒットは「某声優さんが、七三分けで毛深いということは、惑星が一列に並ぶくらいの天文学的確率で起きたメガヒット」。それでも私は某声優さんを愛することを誓います・・・。
遙か4楽しみだなあ!
・・・姉さん、ありがとうございました。
2007年、本日でおわりですね。
今年を一年振り返ると、こんなちっぽけな人生で、それでもあえて言うなら今まで生きてきた中で一番つらい年だった。
いや、もしかしたら来年以降の方がもっと苦しくなるのかもしれない。
何度も繰言でキモくて恐縮ですが、やっぱりね、いまだに「一年前の今日、会いに行けばまだ会えたのに…」と下らない後悔ばかりをしている自分がいるんですよ。新幹線乗り場の看板みるだけで胃の腑が冷たくなる。
何で会いに行かなかったんだろう、抱きしめなかったんだろう、甘えなかったんだろう、なんで失わないと気付かなかったんだろう、本当に言ってもしょうがないことを自分に延々と聞いていたりで、どうしようもない。
でも、これが来年の4月9日、もう振り返ったって「去年の今じゃ、もう間に合わない」と、一層喪失感が増すのかと思うと、自分が嫌いになりそう。
言葉で言うと本当にうそ臭くて偽善ぽくて、伝えたいことが伝わらないのがわかっているけれど、でもどうしてもお礼を申し上げたい。
もちろん、今年に限ったことだけじゃないし、その他のこともそうなんだけれど・・・
あの時、私の心を本当に救ってくださったのは、何人かの方が贈ってくださった、励ましと慰めでした。
本当にありがとうございました。本当に。
一緒に悲しんでくださること、見ず知らずの私を元気付けようとしてくださるその真心、本当にありがたかった。
だって、会ったこともない方が、それでも、私のおばあちゃんの死に、一緒に泣いて下さったって、それ、どんな奇跡?そして泣いてばかりいた、見も知らない私に頑張れって声をかけてくれる、それってどんなすごいこと?
辛いときこそ、嘘偽りなく優しさや温かさがわかります。
本当にどれだけさり気ない一言、何気ない言葉で私が救われたか、書いても書いても伝えられないけど、しつこいけど、本当にありがとうございました。
嬉しかったです。
本当に、嬉しかったです。
サイトが楽しかったよとか、見てるよ、と教えてくれる、それがどれだけありがたいか。
自分のことで精一杯で、大変不義理をしているというのに見捨てずに見守ってくれる、そんな優しさにどう感謝していいのかわかりません。
辛かったけど、その分優しさをいただいた、もしかしたら幸せな一年だったのかもしれないな、とここに至って思いました。
生き恥さらして、みっともなくちっぽけな人生を歩んでいますが、それでもちゃんと前を向いていられることは、私一人じゃなくて、たくさんの人に助けてもらったからだ、と思っております。
喪中につき、新年の寿ぎは自粛させていただきます。
代わりまして年末のごあいさつを。
この一年、それ以前からも、支えてくださった方々に、心から御礼申し上げます。
いつかその優しさに報いられる自分になれるよう、来年以降も精進してまいりたいと思います。
今年も一年、こんな駄目オタクを支えて下さってありがとうございました。
新しい年も、どうか、遠くからでもいいので見守ってやってください。
新しい年も、皆様と萌えと幸せを共有できますように。
2007年 12月31日 月曜日
あめのみや。 管理人 春雨 拝