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今日も生き恥さらします。 明日も生き恥さらします。 真の武士 ―オタク― になるために・・・。
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もつ鍋を食うのじゃ!!

と、元同僚(デスクトップの壁紙が美輪明宏だった伝説のAさん)とともに夜の街へと繰り出した。
会うのは久しぶりだったので、互いに「髪のびたねえ!!」と意味もなくゲラゲラ笑う。
もつ鍋はAさん行きつけの店(20代の女性がもつ鍋専門店に行きつけてるのってどうかと思う)に赴き、あまりにもうまいので4人前をぺろりといく。

うまい。
やっぱもつだね、もつ。
時代はもつだよ!!

そんなことを熱く語りながら、ただずっと笑い転げていた。
私は私で病み上がりだし、彼女も彼女で、退院したてという、ボロボロなコンビ。
彼女の職場にいる男性が、会社の机の上にガンダムのプラモデルを飾っている、正直ついていけない、という話題では、不必要に食いつき、「なんで!?いいじゃん!ガンプラは男の標準装備じゃん!ガンプラを持たない男は夢も持たないね!ロマンを忘れてるね!」と芋焼酎片手に力説していたら、隣のカウンター席にいたサラリーマンが光速で振り返ってきたのだけれど、どうでもいいので無視しといた。

とりあえずもつ鍋屋を「エロテロリスト!」という捨てゼリフと共にあとにした。
店員さん軽く引き気味。

あまりにも楽しくてついつい時間が遅くなってしまった。
彼女は一人暮らしだというのに、こんなに遅くまで連れまわして、明日の朝ごはんの準備とかじゃましちゃった、どうしよう、と思っていると、深夜まで営業しているパン屋さんがあった。
「Aさんっちょっと明日の朝ごはん、買ってあげるから選んで!」と言い出す私に、「は!?何で!?いいよ、ちゃんとあるから」と固辞するAさん、聞く耳持たない私。「いいから!ベーグル、オレンジ味と黒糖、どっちか選べ!」「・・・・ええと、じゃあオレンジ?」などと、無理やり選ばせる。最後に、白いパンにチョコで顔が描かれたパンを見て、我らのボルテージ最高潮。「やっべ、これ子供の落書きレベルだよっ!」「ちょっとこれは絶対に買いだよ!!買おうぜ買おうぜ!!」お店のなかでおおはしゃぎ。
結局朝ごはんにしては相当多い量のパンをAさんに押し付け、「一人暮らしなんだからちゃんと食え!!(もう緊急入院とかすんな!)」と言うと、彼女はしばらく沈黙して「・・・・春雨さんって、時々変なところでものすごい気を使うよね」とぼそりとつぶやいていた。気を使うところを間違えている自覚はあるけどさ・・・。

「明日この顔のパンから真っ先に食うよ!ありがとう!」と改札に消えていくAさんを見送っていたら、当時一緒に働いていた時の事を色々と思い出して、本当に本当に、私は彼女にいつも救われていたなあ、と思った。
会社の帰り道で、声を上げてわあわあ泣いた私を、黙って手をつないで駅まで歩いてくれたことや、会社に行くのが嫌で嫌で、小雨の中を傘もささずに歩いていたら、後ろから駆けてきて相合傘をしてくれたこととか、逆に彼女が先輩にいびられて泣いているとき、私が黙って差し出した飴玉を、本当に嬉しそうに受け取ってくれたこととか、全てが今となっては幸せな記憶になっていた。あの時はあんなに辛かったのに、今は笑って思い出せる。
私が家庭内で色々あって、悩んでいたときに、本当に躊躇いもなく「うちに来る?一緒に住もうか?」といってくれたこと、全てがとんでもなくありがたかった。
正直、彼女よりも親しい友達はいるし、最近はほとんど会っていなかったけれど、この距離感だからこそ、打算もなく優しくし合えた。ちかすぎても駄目、遠くてももっと駄目。親友に一番近い赤の他人、みたいな、不思議な距離感だ。きっと彼女もそうだろう、互いの優先順位はそれほど高くない、だからこそ、どうでもいいから素直に優しくできる。
子供の頃では考えられない「人との付き合い方」だ。
昔は0か100か、両極端だった人間関係が「0、時々99」くらいの選択肢が増えた。
そしてちゃんと100の友達もいる。
私って、恵まれてる。



家に着いたら、クリスマスカードが届いていた。
学生時代、お世話になっていたイギリスの人と、10年以上も毎年欠かさずクリスマスカードを交換しています。
オモチャの車を引きずりながら「春雨は僕の友達だ」と言っていた、当時1歳半だったジョンが、今ではギターに懲りだしてるって!
やべえ、俺も年を取るはずだよ!!



私も昨日、カードを投函した。
ちょうどよかった。
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