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今日も生き恥さらします。 明日も生き恥さらします。 真の武士 ―オタク― になるために・・・。
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日曜は父の日だったので、プレゼントやら好きな料理やら、大好きなワインを飲み超ゴキゲンな父、いつもなら父親など空気のようにナチュラルに無視するのだが、父の日に免じてじっくり相手をしてやった。

そういえばお前、今度いくつになるんだ?と聞かれたので答えると、父は素っ頓狂な声をあげた。

父:「ええっ!?27じゃないのか!?」


なぜ27。



中途半端にも程がある。
サバを読むならもっとがっつり読んでくれ。
なんだその妙にリアリティのある誤差。
本気で間違って覚えていたらしい。

そうか・・・と、心なしか肩を落とされたが、そんなにガッカリされる筋合いはない。
どこまでボケボケなんだか、と内心悪態をついていたら、父はとんでもないことを言い出した。

父:「お前、婿とらんか?


嫁に行くのだけでもハードル高ぇのに、この上さらにハードル上げやがったよ。


私:「なんで婿!?べつにウチなんて分家なんだし、いいじゃん!」
父:「いや、分家だけど、せめて屋号だけは引き継がせたいだろ」
私:「屋号ぉ!?苗字なら分かるけどなぜ屋号!?それって、お父さんの地元に住まなきゃ意味がないじゃん」

多分、田舎においての屋号って、地元限定の称号だから、私が遠くはなれた土地でその屋号を継ぐわけにはいかない。しかもうちの父は分家の次男坊なので、その娘の私が継ぐべきものなど本来ひとつもないはずだ。
だいたい父方にイトコが2人おり、どちらも私より年上、かつ独身だ。継ぐならそのどちらかだ。
従兄はともかく、従姉は、「村一番の美人」と言われた、亡くなった祖母に似て非常に美人だ。
祖母は遺影でしか会ったことがないが、なかなかに日本美人でちょっと自慢だ。
ところが私、ひいてはうちの父は祖父にそっくりなので、美の欠片もない面構えである。
遺伝子の意地悪に歯ぎしりする。

私:「マサ兄(仮。従兄)は・・・まぁ・・・ニートだしね・・・嫁がなかなか来ないのは仕方ないとして、サホちゃん(仮。従姉)はあんだけ美人なんだし、嫁の貰い手なんていくらでもあるんじゃないの?それこそ婿もとれるかもよ」
父:「たしかにサホは美人だ。あれはベッピンだ」
私:「でしょ?まあ今は仕事が忙しいのかもしれないけど、そのうちちゃんとお嫁に行くでしょ」
父:「でもサホはなあ・・・めっちゃくちゃ性格が悪い
私:「・・・・・・・。」

身内ゆえの遠慮ゼロトークに、思わず絶句。

衝撃の新事実!

そうか、サホちゃんは性格悪かったのかぁ・・・・って・・・

私:「絶対ウソだよ!!何を根拠に言い切ったの!?」

私の記憶の中のサホちゃんは、芯がしっかりした誠実なお姉さんです。

父:「もういいから、お前、どこかの次男とか四男とかつれて来い、婿とれ」
私:「なんでハードル上げんの!?やめてよ!」

親というのは本当に無茶を言いやがる。
なんという無茶ブリ。
だいたい婿に来てもらえるような家じゃないだろ、こんな貧乏な家になぜわざわざ婿入りする。
それって死ねって言ってるよ!
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