生れてはじめて「クラブ」なるものに行きました。
生涯、用がないだろうと思っていた。
つーか、日比谷のオフィス街の下にあんな摩訶不思議空間が広がっていたとは。
東京は探せば普通にメガテンばりのダンジョンがありそうで怖い。
とかく、異空間であった。
私はもっぱら壁際のソファーに陣どり、男らしく腕組みしながら、目の前に広がる狂乱を冷静に分析していた。
向こうとこちらを隔てるものは、何であろうか、と。
(なんて嫌な客だ)
あれを日常として生活する人々、お立ち台の上で踊ることに至上のエクスタシーを感じる感性、
それと私を隔てたのは、どの分岐点だったのか。
客観的に見て、「楽しそうな人たち」を見ているだけで、十分に楽しい。
そう、正直、少し楽しかった。
だって、踊っている人たちは100%笑顔なのである。
ああいうところで、普段はしないような格好で、勝負服に身を固め、人目を浴びる以上無様な体型でいるわけにはいかず、きっと普段からも磨きに磨き上げ、自らの最高の舞台を満喫する・・・
あれ、コスプレイヤーと同じ心理か?
また、常連らしき男の人(どう見ても一般企業には勤めてなさそう)も、ヒョイヒョイと女の子の間を回遊し、踊りでは民衆を煽り、面倒見の良さを振りまきながら、実にナチュラルに周囲を盛り上げていた。職人だ。
とりあえず「そうか!DJという職種はこういうところに需要があったのか!」と開眼。
DJさんが働いているところを生で観たのは、考えてみたらこれが初めてである。
普段はまったく接点がない。
とりあえず学んだことを以下列記する。
・この世にはHOUSE系という音楽形態が存在する
・クラブではポシェットが大活躍。ななめがけで、手ぶらで踊れるし、携帯も常備できる
・意外とタオル大事。使う。フェイスタオルの方。
・クラブにいると、男を見る目を養える
・荒木師匠は、やはり元祖
・大音量の音楽は、人をトランス状態にする
ともあれ、あんなに大音量の音楽を聞く機会もそうそうあるまい・・・
まだ耳がちょっと違和感を覚えてる・・・。