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今日も生き恥さらします。 明日も生き恥さらします。 真の武士 ―オタク― になるために・・・。
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生れてはじめて

映画館で悲鳴を上げた。



幸い、のどがかすれるだけで声は出なかった。
映画館で、我を忘れて叫ぶなんてこと、今まで一度もなかった。

登攀史上最大の悲劇と語られる実話をもとにした、1936年の事件。
当時はまだ前人未到であった「殺人の壁」アイガー北壁。
その、初登頂をかけた死と隣り合わせの挑戦。

もし、これが戦時中でなければ。

時代が、政治が、人々の欲が、彼らを追い詰めることはなかった。

その事実が、身を切るようにやるせない半面

『これが事実であればいい』とも強く思う。

死者は何も語らないけれど、もし、ロープを切った理由が、一人だけが最後まで立っていた理由が、映画のとおりでないとしたら、あまりにも辛すぎる。
どうか、この映画のとおりであってほしい。

最後にヒロインが、彼らの登頂をお祭り騒ぎに仕立てようとしていた人間に、「あなたみたいな人達はもうたくさん」と言うのだが、たとえば、私のように山岳に対してまったく無知な人間でも、この映画を見れば、必ず同じことを思うだろう。


息をのむほどリアルな映像、等身大の人間模様、祈るもの、祈られるもの、祈りが届かない絶望の瞬間。
「初登頂成功者」は、歴史に名が残るが、こうやって消えていった命がいくつもあった上での「初」なのだと、改めて思い知りました。
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