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今日も生き恥さらします。 明日も生き恥さらします。 真の武士 ―オタク― になるために・・・。
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たまらず観てきました。


これは先月「バレンタインデー」という映画(プリティーウーマン続編)を観た際、予告が上映されていたのですがあまりにもツボだったため、突撃。


内容は、予想通り「つまんねー!」
でも「観てよかった!!」
人には勧めない。
でも私は最高にこれ好きだった!!


内容は、きわめて単純。


人生でただ一度、竹刀を交わした武士が、切腹をした。

事件の真相を知った主人公は、ただ一人、その仇を討つ。


それだけ。

これを、ふくらませる無限の解釈が、うならせる。
正直、監督さんと、主人公「以登(いと)」に対する印象が180度ちがった。

私の想像する以登は、もっと生気あふれてはちきれんばかりの少女で、無邪気で、それゆえに恋を恋とも気付かずにいたけれど、その人を失った瞬間、自分が何を失ったのか、ただ潔白な心に従ったかんじ。

武家の家にうまれ、女であるがゆえに父に失望され、剣を握れば女だてらにと笑われ、それでも、まっすぐに、自分に向き合ってくれた二心のない孫四郎。
その真心に、命をかけて応える。

そしてそんな以登をささえる、風采の上がらない婚約者・才助が・・・


本当に最高でした!!


不細工で、品がなくて、スケベで、ダメ人間みたいに見える才助ですが・・・
なぜ孫四郎が腹を切らねばならなかったのか、以登が理解できない、と言った時、「あなたには、わからない」と穏やかに諭す言葉には、万金の思いがあったであろう。

孫四郎のことに命をかけようとする以登に、ただ一度だけ、才助は問う。
「孫四郎どのと、なにかあったのか?」

原作では、「なにも。ただ一度竹刀を交えただけです」と答えた以登に、“小馬鹿にしたような笑いを浮かべ、『どうせそのようなことだと思った』”と言うのだが・・・・

 

映画ではちがった。



底抜けに明るく。
けれど、すべてを承知しているような優しい表情で。

破顔一笑。


「そのようなことだと思っていた」


あの笑顔をみた瞬間、言わずもがなの美学というか、語らずの美学というか、相手のすべてを受け入れるということは、赦しとは、かくあるべし、という手本中の手本だと思った。


ああいう愛し方ができる人は、懐が深い。



孫四郎は演技が下手にもほどがあったが、さすがバレエ界の期待の新星、殺陣に乱れはなく、どんなことがあっても上体が揺れなかった。つま先の運びも、無音を思わせる美しさ。
市川亀治郎の、食わせ者オーラもはんぱない!!
以登の父も、顔の筋肉一切つかわずに演じ切っていた。

なによりも、主演の北川景子。

初めは、若手の綺麗めな女優で話題づくりかい、と冷めた気持ちだったんですが、彼女の道着姿を見た瞬間、この役はこのひとじゃなきゃ、こんなに美しく体現できまいと納得した。



すべての物語を終え、「花のあと」という題を思い起こした時、
だれもあからさまに心中を語ることはなかったけれど、
秘めれば秘めるほど深く純度を増す気持ちと、
それを理解できずとも包み込んで「そっとしておく」という優しさは、なんて美しいんだろうと思った。



久々にいい映画を観ました。




今のところ、人生でもっとも理想の男は才助になりそうな自分がいる。

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