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今日も生き恥さらします。 明日も生き恥さらします。 真の武士 ―オタク― になるために・・・。
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赤毛のアンが面白い。
面白すぎる。

生誕100周年で、本屋に平積みであったのを「そういえばちゃんと読んだだことないなぁ」と購入。
通勤電車で読み進めるも、あまりの面白さにとまらなくなり、会社につくなり同僚に「アンはピクニックに行けたの・・・?」と絶望的な顔で質問したりと、若干日常生活に支障をきたしています。


男の子を引き取りたかった老兄妹の家に、手違いで引き取られた赤毛のアン。
アン、の名前のつづりは「ANN」ではなく「ANN」でないとダメだそうだ。(本人談)
無口ではにかみ屋で、でも飛びきり優しいマシュウ(兄)と、厳しく敬虔で、でも本当は心の優しいマリラ(妹)のもとで、愛情だけをおしみなく浴びて成長する。

そんな彼女が、生まれて初めてピクニックにいけることになった。
そこではアイスクリームという未知なる食べ物が振舞われるという。
バスケットに食べものをつめて行くのだけれど、私はバスケット持ってない・・・としょんぼりするアンに、マリラがそんなのお安い御用だよ、と言ってくれると、飛び上がるほど喜び、「マリラ、大好き!!」とキスの雨を降らせるほどのはしゃぎよう。
ところがどっこい、ピクニックにいけなくなるかもしれない大事件が・・・!
いけないとわかると、彼女は「つんざくような悲鳴を上げた」らしい・・・ああ!!
ど、どうなるの!?と本気でハラハラし、アンと一緒になって一喜一憂した。

マリラが呆れるほど、何かと落ち着きのないアンだが、彼女は孤児院にひきとられる前までの身の上を話したときに、「周囲のひとたちは、私に親切に接しようという心を持っていたわ。それさえわかれば多少冷たくされてもなんともないのよ」と言ったのが、結構ショックだった。本当に心根の素直な、いい子だ。

しかしそのアンが、生涯の天敵としたのはギルバート少年(彼がアンの赤毛を馬鹿にし、激情したアンに石版が砕けるほど頭を殴られたエピソードはあまりにも有名)だが、このギルバート、ネオロマもびっくりなナイスガイである。
彼はアンの許しを得ようと、何かとアンに心を砕く。
しかしアンの対応はこれまた歴代ネオロマヒロインもびっくりな鉄壁ぶりである。
彼女は3代アンジェリークと3代龍神の神子を足して足して二乗にする勢いでひどかった

ある時、ギルバートが彼女の気を引こうと「マイ・スウィート」と書かれたキャンディを、そっと彼女に渡したところ、アンは一瞥もしないでキャンディを床に叩き落し、かかとでカチ割った。
また、アンの机の上にギルバートが見事な林檎をおけば、はじめは喜んで口にしようとしたアンだったが、それがギルバートの家の農園のものであると気付くや否や、叩き落さんばかりに放り、ハンカチで手をゴシゴシふく始末。(あわれなこのリンゴは翌日も放置されていたため、クラスのほかの男子がおいしく頂きました)

そんなアンにもめげず、詩の朗読でロマンチックな部分を読み上げるとき、意味ありげにアンを見つめるギルバート。
ガン無視で本を読んでいるアン。

アンの髪からすべり落ちたバラの花を、自らの胸ポケットにしまうギルバート。
それを親友から聞かされたアンは、素で「私の前で二度とあの男の名前を出さないで」と完全拒否。

しかしめげずにアンにメイフラワーの一環(そういう風習があるらしい)で花束を贈るギルバート。
その日の出来事をマシュウやマリラに話すとき、「え?誰からもらったかって?・・・ごめん、決して口にしないと誓った名前なので言えない」とまさに鉄壁。


しかし後に二人は結婚するという・・・



まさにネオロマだよ!

どんな急展開イベントが起きたんだ!



「私たちには生きてきた16年の人生があるし、女王のように幸福よ。お金なんていらないわ」
「どんなに姿が変わろうと、私はいつまでもマリラの小さなアンよ」
「この真珠にはね、ダイヤにも負けない、マシュウの尊い愛がぎっしり詰まっているのよ」
「ああ、家に帰るのって本当に素敵ね。家庭があるのって、本当に幸福ね」

アンの言葉の全てがキラキラしていて、

「わしは1ダースの男の子より、アンがいいよ。お前は自慢の娘だ」

というマシュウの言葉が切なくて。

宝物みたいな本でした。
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