ここに一人の群馬県民がいる。
彼は言う。
「北関東の勢力図を確かめに行く」
以下、彼の言。
(一個人の発言なので、決して「事実」ではありません。念のため)
北関東は栃木・群馬・茨城の三すくみだった。
パワーバランスとしては、栃木と群馬はよきライバルで、茨城を弟分とし、かわいがり時に小馬鹿にしながらも(その姿勢はU字工事のネタがそれを反映している)北関東のアイデンティティを確立してきた。ところが、最近南関東で異変がある。どうも埼玉が北関東に入りたがっているらしい。ゆゆしき事態である。埼玉が100万都市・おおみや(さいたまの誤。2/9修正)を引っさげて北関東に殴りこみに来たら、栃木・群馬・茨城をおしのけて堂々の首座につくのは明白。それはわれらの本意ではない。
普段はよきライバルとして、ときに憎き敵として対峙していたが、そんなことをしている時代は終わった。俺は群馬県民として、いま、北関東を周遊することが急務だと思う。
俺に付いてきてくれるか・・・?
やだよ、と即答しました。
ぶっちゃけ知るかよ、と。
そんなよくわからん勢力図があったなんて、たった今、初めて聞いたよ。
ということで、埼玉県民・東京都民を加え、気が付いたら関東勢ばっかりでアタシ一人すごい肩身が狭いんだけど?っていうかこの中で一番関係なくね?と思いつつも参戦してきました。
任務その1。 「栃木を知る!」
隊長(群馬県民)いわく、まず栃木だ!ということで、攻略第1回目は栃木。理由として彼の言を借りれば「群馬はお前たちにはまだ早い!先にいいところ見ちゃったら、栃木も茨城も行きたくなくなっちゃうだろ!大人の配慮ってやつだ!わからん奴め!」だそうだ。
あまりに威圧的な言葉に気色ばんだ一同、そこまで敵視しなくてもいいんじゃないの?となだめると「上毛かるたを知らないやつらに何がわかる!!」と一喝が返ってきて、車中ムダに険悪ムード。(※上毛かるた・・・群馬県民オリジナルのかるた)
なんだか群馬だけが追いつめられてる印象がありますけれど・・・?
なぜそこまで必死になるんだ。
「栃木県民は、自分たちで立てたギョウザのモニュメントを県民自ら壊すような、郷土愛の乏しいやつらだ!」(ローカルニュース)と、隊長はさらに熱弁していました。
多分こいつは栃木県民よりも栃木を愛してるんじゃあ・・・?そんな疑惑がぬぐえない。
まずは宇都宮。といえば・・・
隊長:「ウタンだ」
一同:「ウタン!?」
ウタンとは、宇都宮短期大学の略だそうだ。
興味がなかったので全員スルー。
少なからず矜持を傷つけられた隊長、「と・・・・栃木はレモン牛乳とか飲んでいればいいのだ!」と謎発言。
車中ではその後、群馬は首相を3人も出した、日本を支えた、泣いた、笑った、感動した・・・!という群馬エピソードを腹いっぱい聞かされましたが、無事に目的の1件目へ到着。
■餃子の正嗣
http://www.ucatv.ne.jp/ishop/masashi/
宇都宮餃子は、われらの「餃子」の概念では計れない。
この美味しさを一皿210円で惜しげもなくふるまって、許されるのだろうか。
お店は11:30からでしたが、われらが困っていると、お店の人がご厚意であけてくれました(到着11:00)ありがとうございます!皆さまはお店の方におご迷惑をおかけしないでくださいね★(←お前が言うな)人情がにじみ出る味、なるほど、美味しさの理由がわかりました!
水餃子も美味しかった!!餃子がもっともっと大好きになりました!
■洋菓子店Queen
http://www.queen-web.net/
行けばわかる、ビビる!!
なぜこの店が銀座の一等地にないのか、本気で理解できない。
洋菓子は食を超えた文化だ、と、実力でわからせてくれるお店。
併設のカフェ(入口が超わかりにくい!)では、良心的にもほどがあるお値段で一級品を堪能できる。
採算取れますか?あんな豪華で美味しくて安価って・・・解けない謎です。
個人的にここのバウムクーヘンは、本場のドイツで食ったものよりもはるかに美味かった。
■いちごの里
http://www.itigo.co.jp/
苺って、こんなに、美味しかったっけ?
とちおとめ、いちご狩。
新鮮さという贅沢、プライスレス。
同じように見えても、何個かにひとつ「奇跡の苺」がある。
甘く濃厚かつ、さわやかで、舌の上から口いっぱいに甘みが広がる。
私はあまり果物を食べる習慣がないのですが、それでもこのもぎたての苺のおいしさはわかりました。
ちなみに隊長はここの苺農場の「いちご会員」だそうです。
お前、本当はそうとう栃木が好きなんだろ・・・?
■佐野厄除け大師
テレビで有名なあの・・・!ということで行きましたが・・・・。
隊長が「あまり過大な期待はしない方がいい」というので、でたよ、また栃木バッシングでしょ!と思ったら・・・
初めて彼の言うことが的を射ていた、と思いました。
それよりも、すぐ近くにおまんじゅう屋さんがあるのですが、ここの店頭でエンドレスでながしている「みそまんじゅうの歌」は、本気で脳内無限ループです、洗脳だよアレ!!本当に頭から離れない!!
ぜったいにわざとだよ、あれをエンドレスで流せば絶対に気になるに決まってるもん!
「絶対に動画サイトとかで誰かがアップしてるよあれは!」「聞き逃すはずがないもんな!」ということで、帰宅後調べたら、本当にありました・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=Sbrsc5TuGRM
ただし、本当に脳内無限ループします。危険です!!
うたっている人のやる気のない歌い方がマジで最高。
(※ちなみに歌詞中「インチキおじさん」と聞こえるのは、正しくは「林吉―りんきち―おじさん」だそうです)
みそみそみそみそ味噌まんじゅう♪
■佐野アウトレット
広すぎて迷子になりかけました。
こちらで一日を過ごす方もいるとのこと、納得。
今度の3月ごろ、7周年のイベントがあるみたいです。
■お夕飯
ということで、予定していた「いもフライ」のお店が休業、行こうとした佐野ラーメンのお店が4件立て続けに売り切れにより本日閉店、夕飯難民と化したわれらは、佐野のもうひとつの名物「耳うどん」にいどみました。
耳うどんって?うどんの生地を耳のような形にした食べ物・・・へえ・・・なぜわざわざ?厄除けの意味ですか、耳を食べてしまえば、悪口も気こえなくなり、平穏に過ごせると、ほうほう・・・・それはぜひとも食さねば・・・
って、超・耳!!(画面上部にご注目)
味は普通のおうどんでした。ホウトウともちょっと違う。
もりだくさんの栃木ツアー。
隊長いわく「今日はこのくらいで勘弁しといてやらぁ!」。
どこまでも素直に栃木をほめない。
途中、「あ、俺の実家、ここから左に曲がってすぐ。農家」と言われました。
栃木との県境に住んでいたらしい。道理で、栃木のことにやたらと詳しいかと。
北関東のひとつ、栃木。
日光を始め、こんなにも見どころもりだくさん、本当に素敵な土地だということはよくわかったのですが、帰りの車中「今日の印象、みそまんじゅうの一人勝ちだよな・・・」ということになりました。
みそまんじゅう最強。
味は普通のおまんじゅうで、みそ風味?くらいな感じでしたが(←つい買ってしまった)
楽しい一日でした。
途中で男性陣が「ゼロヨン(※400mのタイムを車で競う。良い子はマネすんな)とか・・・やってみたくなる道だよなぁ」と不穏なことを言うので、「妊婦乗せてんだから絶対やめろ!!」と羽交い絞めにする一幕もありましたが、ぜひまた北関東偵察第二弾いきたいね・・・・と閉めようとした別れ際
「次回は千葉の漁港で美味い寿司くおうぜ」
いきなり北関東じゃなくなってる・・・!
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