おくりびと

観てきました。




まだ、観るのは（気持ち的に）生々しいだろうな、ぜったい辛いだろうな
と思ったら案の定でした。

正直、ストーリーは全然稚拙というか、いかにも作り物めいていて出来すぎ感がぬぐえないけれど、そんなことわかってても泣けた。とにかく泣けた。
葬儀の際の、遺族の様子が、本当に泣けた。
「練炭自殺」したひとのお父さんの最後の言葉とか。
おばあちゃんにルーズソックスをはかせようとした孫娘とか。
こんなのうちの娘じゃない、と泣き叫ぶ母親とか。
「母ちゃんごめんな」しか言えなかった息子さんとか。

映画を観ている途中、隣の席にいた女の人が、こらえきれずに小さな嗚咽を漏らしていて、それがあんまりにも切実な泣き方で、「作り物のお話を見て感動している人」の反応とは明らかに違った。
・・・あくまで推測だけど。
ああ、この人、きっと大切な人をなくした事があるんだろうな、と思った。
全然知らない人だけど、思わず手を握ってぽんぽんとあやしてあげたくなった。
でもやったら、確実に変態ですからね。
やりませんでしたけど。
でも、そうしてあげたいくらい、悲しい泣き方をしていた。


最近、一人で映画を見るのがたまらない楽しみと化しています。
昔は映画なんて全然興味なかったのに。

現在観たい映画がいっぱいあって、どうしても「パコ」は観たいんですよね・・・
あれは映画館で観たい。
ＤＶＤが出たら絶対に買うけれど。

ほかにも「ブーリン家の姉妹」と「Ｐ．Ｓ．アイラヴユー」も観たい。
公開中に観られるかな・・・。