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今日も生き恥さらします。 明日も生き恥さらします。 真の武士 ―オタク― になるために・・・。
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この歳になると、友人知人親戚の結婚式なんか、わんさかと出席します。
毎回「もう泣かないわよさすがに・・・」と斜にかまえて、まんまと泣いて帰ってきます。

今回の結婚式は、中学時代からの友人。

突然の結婚式ですよ。
入籍したあとでの事後報告、あいかわらずドライだなあいつ、ちくしょう、悔しいから泣かないもん。へへん。
そんな意気込みで挙式に乗り込みました。

挙式。
涙ぐんだけど、まだセーフ。
その後のフラワーシャワーやブーケトスやらも、当方にこにこしていました。

しかし問題は披露宴。

・・・いえ、披露宴は泣くところなんてほとんどないですよ。
披露宴なんて、祝辞を聞いてご飯食べて・・・なんら問題はないはずだ。
しかし、着席したとき、目の前のテーブルに、白い箱がおいてあった。
係りのものが案内するまで、絶対にあけないで下さい、と言われた。
なんだろう?びっくり箱か?
不審に思いつつも、その時を待った。

そして、その時は来た。


合図とともに、目の前の箱をあけました。


そうしたら、


私が子供のときの「あだ名」が刻まれたグラスが入っていました。



私のの堤防、決壊


ものすごい勢いで号泣した。

このあだ名は、私が本当に幼い時からのあだ名で、
今はもう、こう呼んでくれる人は、ほとんどいない。

本当に一握りの、本当に本当に心から大好きで大切な人たちしか、呼んでくれないあだ名。

中学、高校と、青春時代ど真ん中、いつも一緒にいた友達でした。
6年間、毎朝、一緒にまちあわせをして学校に行っていました。
けんかをしている最中も。
そういうことが、一気に思い出されて、たまらなかった。

ぼっろぼろ泣き出す私に、周囲は相当びっくりしたらしく、友人に「あんたが先に泣き出すから、感動しそこねちゃったじゃないの;」と呆れられました。
あとで、花嫁にもチクられた・・・・(`3´)
式場のスタッフもよほどびっくりしたのでしょう。
カメラマンさんがすかさず飛んできて「どんなグラスだったんですか?;写真撮らせてもらってもいいですか?」と言って来た。いやいやいや、違うんだ、これは他の誰にとっても特別なんかじゃない、世界で私だけ、私と花嫁だけに意味があるグラスなんだ。とは言えなかったけれど。
披露宴を退場する際、テーブルを担当してくれていたスタッフさんがニッコリと笑って「グラス、大切になさってくださいね」と言ってくれた。ああああああああ(赤面)

私にとって、もっとも特別なあだ名。
呼んでくれる人を思うように、このグラスを、一生大切にしようと思いました。



高校を卒業してから、素で何年もお会いしてなかったのに、新婦のお母さんに一目で「春雨ちゃん!変わってないわねぇ!!すぐわかったわ!!」と言われてしまったことが軽くショックでした。
春雨のブサイクっぷりは、時をどれほど隔てても薄められないらしい。



そして、久々に式場で再会した子から、同級生達のその後の話を聞き、みんな幸せそうだなぁ、良かったなぁ、と微笑みながら、途中の駅で別れ、違う列車に乗って帰る途中。
なんだか声のやたらと通る兄さん二人組が、隣に座っていて。
ぼんやりと今日一日のことを反芻していた際。
耳に入ってきた。

A:「でも、仕事忙しそうですよねェ」
B:「そうでもないよ。仕事量と出演料はまた別だからな。ゲームの仕事とかすごいよ」
A:「もうかるんスか?」
B:「その逆。渡された原稿、紙袋2つ分だぜ。ぎっしり。録りだけで3日~1週間は拘束される」
A:「うへー!」
B:「それなのにギャラはナレーターやった方がはるかにもらえる」


・・・・ヲタクの神よ・・・・・


人生で有数の感激した夜に、何ですかこの采配


どうもこの二人、声優さんらしいのです。
しかもBの方はそこそこ売れている様子。
しかし私の全神経を集中させても、聞き覚えがない。向かいの窓に映る顔にも見覚えがない。
ちくしょおおおおお誰だこの人たち・・・・!
なおも、そ知らぬ顔で会話に集中。

A:「ゲームの仕事するとき、名前を変える人って多いですよね」
B:「あぁ・・・18禁とかはね
A:「でも聞く人が聞けば、すぐにバレますよね」
B:「そうは言っても、俺だって変えてるからね。駆け出しの頃は、皆通る道なんだよ、あっち系の仕事」
A:「俺はまだ来てないですね・・・せいぜい格闘とかの音素材用です。でも、主役級のキャラとかだとシナリオ量ハンパないんじゃないですか?」
B:「下手すると何ヶ月も収録したりするなぁ。事務所も承知するなよって感じだね」
A:「でも、ゲームが売れたら印税みたいな、なんか入るんじゃないですか?」
B:「いや、だってゲームが売れるのはゲーム会社の商品だから、こっちはあくまで出演料だけだよ」
A:「へー・・・知らなかった。俺、まじで今ほとんど仕事こないっすからね」


・・・ヲタクの神・・・・!!


どんなに耳をすませても、ABともに聞き覚えのない声。
ただ通りがいいのか、はっきりと聞こえる声だった。
マジ誰だ!!

降りる駅が近づいたので、顔をガン見しておこうかと思ったら、Aが私と同じ駅で降りやがった!!
こ・・・こんな身近に!?


そしてこんな夜にもヲタクの神は私を見守っているのだと痛感しました。
OK、神よ、あなたの愛がある限り、私はヲタクとして応えるよ。
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