社会人歴が長くなり、決算業務を数度繰り返していると見えてくることがある。
社が利益を得る=どっかから、ぼったくってる
この公式は99.9%あらゆる場面で当てはまる奇跡の公式だ。
100と言い切れないのは確率学的メタファーがどうのこうの。
数字を拾っていくと、「ひいいいい○社さんすみませんーーー!今度いらしたときは美味しいコーヒーお淹れいたしますからぁぁぁ!!」と発狂しそうになることがある。いつもニコニコと愛猫の話をしてくれるあの営業のIさんは、影でこんなに涙を呑んでいるのか、1つは赤字でも全国的に提携すればどこかで帳尻あって0にならぁ、という非常に懐の広い業者さんの男気を見せていただいた心境。彼らは戦士だ。企業戦士だ。彼らにガンダニウム合金を渡したら、光速でガンダムを作り始めるに違いない、地球の支配から独立すべくコロニーが立ち上がる日も近いんじゃないかと思う。反乱分子になりうる、というか反乱起こされても文句は言えない。
しかしそんな○社さんだって、さらに下請けにはどんだけ無茶を言って利益を上げているのかと思うと背筋が凍る。
偽装問題とかで槍玉にあう業種が多々あったが、あれも結局、弱者にしわ寄せがいった結果なんじゃなかろうかと、世の中をななめに見ることが多くなってきた昨今。
上司に「比較検討したらここの業者さんの方がコスト削減できるんですが?」と提案書を持っていったら、「ああ、その業種はほぼ全部これだから」と頬に小指で傷跡をジェスチャーし、「簡単に業者を変えるとなわ張り争いにまきこまれるから、そこには絶対に触れてはいけない」と忠告されました。
不文律・・・・社会の不文律・・・!;
世の中の汚い部分を見るにつけ、また、人間関係や労働条件、そして自分があきらかに無能で仕事ができない、などなどの理由により、辞めたい、会社というか人間を辞めたい。という結論が出ること数回。
それでも私がいまの会社を辞めない、たった一つだけの理由がある。
うちの会社には、とある不文律がある。
最初聞いたときには、なんの冗談だと笑い飛ばしたが、事実であることを知って絶句した。
今から約50年ほどむかし
弊社は、某ビール会社さんに大変お世話になったらしい。
お世話になったといっても、営業取引や金銭関係でお世話になったのではなく、本当にささやかな事で、それでもとても助けていただいたことがあった。(詳細を書くと社や私の身元がバレバレになるので割愛しますが)本当に、ささやかな、でも親切じゃないと絶対にしてくれないようなこと。
それに対し、弊社は某ビール会社さんに深く深く感謝し・・・
以後、50年
弊社ではそこのビール以外飲まない。
社で何かを催すとき、お店に問い合わせで「△ビール置いていますか」と必ず聞く。
置いていない店はむろん、却下。
この話は有名なのか、お中元やお歳暮で、よその会社さんも弊社には絶対にそこのビールしか贈ってこない。
別段気にもしていなかったのですが、どうも口から口へ、50年前たった一度だけお世話になった、というか親切にしてくれたそこのビール会社さんへの恩を忘れないように、弊社では語り継がれています。
50年経った現在、そもそも弊社は飲食関係業者でもなんでもないので、特段そこのビール会社さんと大きな取引があるわけでもない。そもそもそこのビール会社さんは弊社のような会社が、まさか50年経ってもこんなに感謝しているなんて、夢にも思っていないのではなかろうか。
でも、たった一度、本当に純然たるご厚意で親切にしていただいたことを、50年経っても忘れず、本気で恩を感じているらしいわが社。
ご恩は遠くから返せ、と言いますが、こんなにものすごい遠くから返して、果たして返していることになるのかギリギリなラインですが、50年も続ければもうなんかある意味すごいことなんじゃ、と思う。
変なトコで妙に義理堅い、うちの会社の「ちっちゃさ」が、たまらなく好きです。
ちっちゃいと言うか人間くさいというか・・・何か皆、もはやバカの域な気がする。馬鹿のにおいがする。馬鹿大好き!万歳!
もうちょっとここで働きたい。
社が利益を得る=どっかから、ぼったくってる
この公式は99.9%あらゆる場面で当てはまる奇跡の公式だ。
100と言い切れないのは確率学的メタファーがどうのこうの。
数字を拾っていくと、「ひいいいい○社さんすみませんーーー!今度いらしたときは美味しいコーヒーお淹れいたしますからぁぁぁ!!」と発狂しそうになることがある。いつもニコニコと愛猫の話をしてくれるあの営業のIさんは、影でこんなに涙を呑んでいるのか、1つは赤字でも全国的に提携すればどこかで帳尻あって0にならぁ、という非常に懐の広い業者さんの男気を見せていただいた心境。彼らは戦士だ。企業戦士だ。彼らにガンダニウム合金を渡したら、光速でガンダムを作り始めるに違いない、地球の支配から独立すべくコロニーが立ち上がる日も近いんじゃないかと思う。反乱分子になりうる、というか反乱起こされても文句は言えない。
しかしそんな○社さんだって、さらに下請けにはどんだけ無茶を言って利益を上げているのかと思うと背筋が凍る。
偽装問題とかで槍玉にあう業種が多々あったが、あれも結局、弱者にしわ寄せがいった結果なんじゃなかろうかと、世の中をななめに見ることが多くなってきた昨今。
上司に「比較検討したらここの業者さんの方がコスト削減できるんですが?」と提案書を持っていったら、「ああ、その業種はほぼ全部これだから」と頬に小指で傷跡をジェスチャーし、「簡単に業者を変えるとなわ張り争いにまきこまれるから、そこには絶対に触れてはいけない」と忠告されました。
不文律・・・・社会の不文律・・・!;
世の中の汚い部分を見るにつけ、また、人間関係や労働条件、そして自分があきらかに無能で仕事ができない、などなどの理由により、辞めたい、会社というか人間を辞めたい。という結論が出ること数回。
それでも私がいまの会社を辞めない、たった一つだけの理由がある。
うちの会社には、とある不文律がある。
最初聞いたときには、なんの冗談だと笑い飛ばしたが、事実であることを知って絶句した。
今から約50年ほどむかし
弊社は、某ビール会社さんに大変お世話になったらしい。
お世話になったといっても、営業取引や金銭関係でお世話になったのではなく、本当にささやかな事で、それでもとても助けていただいたことがあった。(詳細を書くと社や私の身元がバレバレになるので割愛しますが)本当に、ささやかな、でも親切じゃないと絶対にしてくれないようなこと。
それに対し、弊社は某ビール会社さんに深く深く感謝し・・・
以後、50年
弊社ではそこのビール以外飲まない。
社で何かを催すとき、お店に問い合わせで「△ビール置いていますか」と必ず聞く。
置いていない店はむろん、却下。
この話は有名なのか、お中元やお歳暮で、よその会社さんも弊社には絶対にそこのビールしか贈ってこない。
別段気にもしていなかったのですが、どうも口から口へ、50年前たった一度だけお世話になった、というか親切にしてくれたそこのビール会社さんへの恩を忘れないように、弊社では語り継がれています。
50年経った現在、そもそも弊社は飲食関係業者でもなんでもないので、特段そこのビール会社さんと大きな取引があるわけでもない。そもそもそこのビール会社さんは弊社のような会社が、まさか50年経ってもこんなに感謝しているなんて、夢にも思っていないのではなかろうか。
でも、たった一度、本当に純然たるご厚意で親切にしていただいたことを、50年経っても忘れず、本気で恩を感じているらしいわが社。
ご恩は遠くから返せ、と言いますが、こんなにものすごい遠くから返して、果たして返していることになるのかギリギリなラインですが、50年も続ければもうなんかある意味すごいことなんじゃ、と思う。
変なトコで妙に義理堅い、うちの会社の「ちっちゃさ」が、たまらなく好きです。
ちっちゃいと言うか人間くさいというか・・・何か皆、もはやバカの域な気がする。馬鹿のにおいがする。馬鹿大好き!万歳!
もうちょっとここで働きたい。
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